シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

昭和女子大学附属昭和中学校

2018年08月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

昭和女子大学附属昭和中学校の数学科が求めているチカラとは?

昭和女子大学附属昭和中学校/先生
1確かな計算力

小学生の時の学習の仕方が中学校以降の学習に影響します。計算1つとっても、答えが出ればいいという感覚でやっていると、入学後に学ぶ方程式を使う計算でつまずきます。算数を学習する時には答えが合っている、合っていないだけでできたかどうかを判断せず、途中の計算が間違っていないか確認して、確かな計算力をつけてきてください。

2筋道立てて考えるチカラ

数学を学ぶ上で、筋道立てて考える力が必要になります。計算問題と同じように、他のさまざまな問題と向き合う時にも、答えを導き出すために順序よく考えることを大切にしましょう。今回の問題もそうですが、頭で考えると難しい問題も、紙に書いて考えるとわかりやすくなります。手を動かして考えることも、日頃から大切にしてほしいことの一つです。

3考えたことを表現するチカラ

本校の入試問題の解答用紙は毎年3枚あります。1問1問、考え方を表現できるよう、十分なスペースを取っているからです。一見、難しそうな問題も、小学校の教科書に載っている基本的な知識を活用すれば解けないことはありません。そういう問題を出題したいと考えているので、日頃の学習の中でも「こう考えましたよ」というあなたの思考の過程を、私たち作問者に伝える力もつけてきてほしいと思います。