シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

自修館中等教育学校

2018年07月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

自修館中等教育学校の数学科が求めているチカラとは?

自修館中等教育学校/先生
1その場で考えて、解答を導き出すチカラ

本校では入試の典型的な問題、実力で解ける問題というよりも、その場で問題文を読んで、考えて、解答を導き出す問題を毎年出しています。今回の問題もその1つでした。日頃の学習の中でも、与えられた情報をもとに、いろいろな方向からしっかりと考えて、解答を導き出すことを大切にしてほしいと思っています。

2ちょっとした疑問も素通りせずに、確かめるチカラ

学校や塾などで算数を学んだ時に、教えられたことを覚えることも大切なのですが、なぜ、そうなるのか、というところに着目し、考えられる子に入ってきてほしいと思っています。自修館では、探究という授業に全員が取り組みます。自分の興味あるテーマを深く掘り下げていく授業ですが、その時にも疑問をもつことや、その疑問を確かめる力が求められます。そういう力は社会に出てからも役立ちますし、中学校に入学してから教科を学ぶ上でも役立つので、日頃の学習の中で気づいてちょっとした疑問を素通りしないで確かめる、ということを心がけましょう。

3論理立てて考えるチカラ

算数の学習というと答えを求めればいいと思いがちですが、本校では思考の過程を大事にしています。なぜそう考えたのかを言葉で説明できるようになってほしいので、できるだけ記述式の問題を出したいと考えています。問題と向き合う時に、答えが合っているかだけでなく、答えにだどりつくまでの道筋を大切に学習してきてください。