シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

渋谷教育学園渋谷中学校

2018年05月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

渋谷教育学園渋谷中学校の数学科が求めているチカラとは?

渋谷教育学園渋谷中学校/先生
1日常生活のなぜ?といった疑問を常日頃より考えられるチカラ

日常生活で起こったことで当たり前のことをなぜそうなるのか?を考えてもらえるとよいですね。どうしてそうなるのか?もしかしたら違うのではないか?ということを調べてみよう、考えてみよう、という気持ちで日常生活を過ごしていただけるとよいですね。とはいえ、小学生なのでご両親が働きかけないとなかなか難しいと感じます。

2論理的に表現するチカラ

今回の問題では受験生がもつ論理的な思考力をどれだけ文章で書けるのかを見たかったこと、また文章を普通に読んでしまうと当たり前のことが「あれ?おかしいな?」といった、そうではない場合の反例として、「自分はこのように思う」というのを見たい、という気持ちがありました。

3採点者にわかりやすく伝えられるチカラ

昔は記述の採点も何を書いているのかわからず、どういう意味の数か?その数を採点側で解読する、といったことが非常に大変だったのですが、ここ最近はこの数はこういう意味があるんだ、ということをきちんと書ける受験生が多くなってきました。こちらとしてもなるべくなら加点してあげたいという気持ちは持っていますので、日本語としてきちんと伝わる解答は求められます。