シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

春日部共栄中学校

2018年04月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

春日部共栄中学校の理科が求めているチカラとは?

春日部共栄中学校/先生
1何が重要なのかをきちんと判断し、文章を読みこなすチカラ

長い文章をしっかりと読みこなし、そこから重要なキーワードを見つけて引っ張ってくるという能力は、一部の生徒にとって難しかったりするものです。今回の問題ですと、解答する上で最初の文章を読まなくても、設問だけ読んで指定語句を使えば解答することはできます。しかし本当に重要なのは、文章をきちんと読み自分がどう感じるか、どう考えるかです。そこには学習の中で培われた理科の知識と読解力が必要となります。

2レポート作成を通じ、自分の考えを発表することに積極的に取り組むチカラ

理科に限ったことではないのですが、本校では各教科でレポートを書く機会を多く設けています。自分の見たこと感じたことを多くの人に伝えたり、発表を通じて認めてもらう経験は非常に大事です。大学進学後もレポート提出や卒業論文を書いて発表するということは当然行われますので、その段階になって初めてレポート作成を経験するというのではなく、中高生の間にたくさん経験しておくことで、いろんな人に自分の考えを理解してもらうことの大切さや、人前で発表することの楽しさを感じさせてあげられるようにしてあげたいと思っています。

3「大学までの人ではなく、大学からの人に」。高い目標を掲げ意欲的に行動するチカラ

中高6年間の理科教育を通じ、常日頃から大学での教育を意識した中等・高等教育を実践しています。これは本校の合言葉にもなっている「大学までの人ではなく、大学からの人に」を実践すべく、本物に触れる体験を通じ、自己発見ができる人間になってもらいたいと考えます。さらには広い視野を持って、世界のリーダーになるべく様々なことにチャレンジしてほしいというのが願いです。