シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

藤嶺学園藤沢中学校

2018年02月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

藤嶺学園藤沢中学校の理科が求めているチカラとは?

藤嶺学園藤沢中学校/先生
1素直に理解するチカラ

生物の授業に関し、本校では高校2年生から専門的な内容に入っていくのですが、光合成に関しては高校1年生でも少し学びます。そういった意味では、中学入試の問題に高校で学ぶ範囲を出題するのは少し難しいのではないか?とも考えました。しかし、この問題については1つ1つの実験が何を伝えているのかを正確に読み解き理解できれば、科学者の名前がわからなくても解答できると思って出題しています。

2論理的に物事を捉えられるチカラ

本校の理科全体の考え方の中で、考察的な問題は例年出題していますが、知識の詰め込みで導き出す問題ではなく、論理的に考えて解答を導き出すような問題を今後も出題していきたいと考えています。また、この問題では設問で使われている文字数も多めで読解力が必要となります。きちんと時間配分してじっくり問題に取り組めるチカラも必要となります。

3自分の言葉で伝えられるチカラ

時代の流れの中で本校でも記述式問題を平成30年度の入試から始めることになりました。これまでは「字が間違っていても意味がわかっていれば良いのではないか?」ということから解答を選択式にしていた経緯がありました。記述における採点基準は明確にできませんが、配点がものすごく高いわけではないので、意味がきちんと捉えられていれば字の間違えについては国語ほど厳しいものではなく甘めに採点しようと考えています。ですから、字に不安があるから記述しない、というのではなく間違えを恐れず自信を持って解答できるような生徒に入ってもらいたいと考えます。