シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

桐朋中学校

2018年01月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

桐朋中学校の数学科が求めているチカラとは?

桐朋中学校/先生
1計算するチカラ

本校の入試では、前半に基本的な問題、後半に応用的な問題を出題しています。
基本的なことが身についていないと入学してから困るので、まずは計算する力を中心に、基本的な問題をしっかり学習しましょう。

2問題を読み取り理解するチカラ

入学した生徒の中にも、問題をよく読まずに解き始めたり、問題を理解できなかったりする子がいます。問題を解く上で大切なのは、問題をよく読んで問われていることを正しく理解することです。小学生の時から、問題をしっかり読んで、問われていること(問題の本質)を見抜く力をつけましょう。

3論理立てて考えるチカラ

問題を解くには、答えまでの道筋を考える力も必要です。こうしてこうするとこうなるということを整理して考え、答えを導き出すことができるようになると、記述する場合にも困らないと思います。算数から離れた場でも非常に役立つ力なので、算数を通して磨きましょう。
わからない問題と接した時に答えを見ると思いますが、一通り目を通して理解できたら、丸写しをせず、もう一度自分で解いてみましょう。そうすると大事な部分が頭に残っていることがわかります。こうした“頭に残す”訓練を繰り返し行うことで、問題の本質を見抜く力や論理立てて考える力がつくと思います。