出題校にインタビュー!
頌栄女子学院中学校
2017年12月掲載
頌栄女子学院中学校の国語におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。
2. 文字がていねいな答案はそれだけで好印象
インタビュー2/3
中学入試は大学入試にも匹敵する長文を読む
金田先生 本校の入試問題は、「評論文」と「小説」の長文2題が基本です。2017年度の第2回入試は、かなり久々に「小説長文1題」としました。2018年度も第2回入試は1題になる可能性があります。第1回入試はこれまでどおり2題構成の予定です。
本校の入試問題はつねに大学入試を意識しています。例えば、リービ英雄氏の作品は高校の教科書にも載っていますが、あるとき中学入試で出したところ、あとで有名女子大の入試問題と全く同じ箇所を読ませていたとわかりました。
40分の入試時間でこれだけの文章量を読み、文章記述も含めた問題を解くには、「速読・速解」の力も必要です。現状ではゆっくり読んでいる余裕はありません。良質な作品を取り上げているつもりなので、本当は味わって読んでもらいたいところです。受験生には難しいことを要求していると思いますが、速読・速解の処理能力はこれからも求めていく考えです。
頌栄女子学院中学校/記念堂
小説の文章記述問題は登場人物の心情を説明
金田先生 国語力の根幹を成す力の1つが、客観的な読解力です。
評論文は学年が上がるに連れて難しい文章を読まなければなりませんし、評論文を読む比率も高くなります。その入口が中学受験です。評論文の文章記述は、筆者の主張と自分の経験を結びつけて考える力が求められます。したがって、まず筆者の主張を読み取れなければなりません。設問の要求の土台に「この文章をもとに」とあれば、記述力以前に読解力で差がついてしまいます。
小説においては、受験生は抵抗なくその世界に入っていけていると思います。時間配分がうまくできた受験生は、登場人物の心情を説明する文章記述も、登場人物に寄り添って無理なく書けていますし、こちらが感心するような解答があります。
字の乱れはケアレスミスにつながる
金田先生 「字をていねいに」と繰り返しお伝えしていることが浸透して、最近は読みやすい答案が増えました。
ふだんどんなにきれいに書くお子さんでも、入試本番は雑になるものです。だからこそ、日頃からていねいに書く意識を持たなければなりません。
字をていねいに書く習慣をつけるのにお勧めしているのが、毎朝10分、漢字ドリルと計算ドリルを「ていねいな字で」行うことです。漢字のとめ、はねなど、ていねいさに欠ければ間違いになります。確実に得点しておきたい計算問題での計算ミスはもったいない。特別なことをしなくてもいいので、漢字ドリルや計算ドリルをていねいに、コツコツと続けましょう。
「字をていねいに書く」習慣は、6年間しつこく、繰り返し指導しています。それは国語科だけでなく、ほかの教科においても徹底しています。
頌栄女子学院中学校/設立100周年記念
在校生の温かい気遣いに受験生も感激!
金田先生 受験当日は高1と高2が手伝ってくれて、受験生の身の回りを気遣います。自分の経験から、どのように接してくれるとうれしいかわかるのでしょう、教員が特に指示しなくても自ら動いてくれます。教室が寒くないか、逆に暑すぎないかなど、細かいところにも自然に気配りできるのは、「困っている人に迷わず手を差しのべる」キリスト教の教えが身についているからでしょう。
先輩の面倒見のよさは部活動でも見られます。本校の部活動はすべて中高一緒なので、中1は高校生の励ましや見守りのフォローで続けることができています。先輩にしてもらったことを後輩にしてあげる、面倒見のよさは代々引き継がれています。
インタビュー2/3
岡見清致の信仰に基づく教育事業として、頌栄学校を1884(明治17)年に開校。1947(昭和22)年に中学・高校となり、64年に頌栄女子学院と改称。94(平成6)年から高校募集停止、中学・高校6年間を通した教育をおこなっている。併設校に英国学校法人のウィンチェスター頌栄カレッジ(大学)がある。