シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

頌栄女子学院中学校

2017年12月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

頌栄女子学院中学校の国語科が求めているチカラとは?

頌栄女子学院中学校/先生
1「入学したい!」という熱意を表すチカラ

ここ数年、この問題のような自由作文問題を意識して出題しています。作文を書かせると受験生の考え方、感じ方がわかります。こうした問題は、「頌栄に入りたい!」という受験生の「熱意」を大切にしています。受験生の多くが、何とかしようとがんばって解答欄を埋めてくれたことをうれしく思います。
本校では、「解答欄をすべて埋めましょう」「字をていねいに書きましょう」と繰り返しお伝えしています。この2点を実践して入学への意欲を表してほしいと思います。

2設問の意図を読み取り条件に応えるチカラ

自由作文といっても、何でも好きなことを書いてよいわけではありません。設問で要求している「失敗がよい効果をもたらした具体例」を挙げます。こちらが驚くような答案はありませんでしたが、内容は平凡ながらも、設問の意図に沿った自らの経験を取り上げることができていました。

3時間の制約の中で速読・速解するチカラ

40分の入試時間でこれだけの文章量を読み、文章記述も含めた問題を解くには、「速読・速解」の力も必要です。受験生には難しいことを要求していると思いますが、速読・速解の処理能力はこれからも求めていく考えです。