シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

立教新座中学校

2017年11月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

立教新座中学校の理科が求めているチカラとは?

立教新座中学校/先生
1リード文を読んで状況をとらえるチカラ

オジギソウは小学生が夏休みの自由研究に取り上げるなど、実際に見たり触れたことがある身近な植物です。仮にオジギソウを見たことがなくても、リード文を読めばオジギソウの動きを理解できるように作っています。男子はリード文を読み飛ばしがちですが、解き急がずに、まずはきちんとリード文を読んで状況をとらえるようにしましょう。

2情報を整理して論理を構築するチカラ

作問にあたっては物事を理解するプロセスを大切にしています。この問題も、リード文をしっかり読み解き、必要な情報を整理して、自分で論理を組み立てる力を試しました。
単に知っている・知らないを試す問題は解いていてもつまらないし、それでは記憶力のある受験生だけが優位になります。選択問題でも、いくつかステップを踏みながら正解にたどり着くような、やり甲斐がある問題を意識しています。

3初めて知ることをおもしろがるチカラ

子どもたちはオジギソウ自体は知っていても、“おじぎ”するしくみは知らないでしょう。この問題はリード文を読んで必要な情報を取り出して、その場で考えながら解いていきます。この問題を解いた受験生が「おもしろい!」と思って、自分で調べてくれたらうれしいですね。