シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

麻布中学校

2016年12月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

麻布中学校の数学科が求めているチカラとは?

麻布中学校/先生
1基礎的な計算を速く正確に行うチカラ

麻布の入試問題というと、発想力が求められる問題が注目されがちですが、数学科ではそういう問題に偏ることなく、基礎的な問題をこなすチカラも測りたいと思っています。応用問題を解くには、基礎的な計算を速く正確に行う力が欠かせないからです。

2問題の背景にある算数的構造を見抜くチカラ

算数は目で見える範囲で考えることが多いと思いますが、数学は目で見えないものまで扱います。この問題も、何回か操作をすると目で追えなくなります。その先は想像するしかありません。そこで見抜く力が求められます。手を動かして自分で調べながら、先を見通し、方針を立てて答えを導き出す力をつけましょう。

3直感的なイメージを算数的に表現するチカラ

算数や数学では、自分の頭で考えたことをきちんと説明することが重要です。そのためには、答えに至るまでの順序を整理して、わかりやすく表現する力を磨くことが大切です。自分の考えや表現にとどまらず、よりよい方法と比べて、工夫してみましょう。