シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

学習院中等科

2016年06月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

学習院中等科の数学科が求めているチカラとは?

学習院中等科/先生
1短時間でさまざまな情報を整理するチカラ

私たちは、数学(算数)を通して、社会で役立つ力をつけてほしいと思っています。その核となるのが思考力です。考えるためには、考えるもととなるさまざまな情報を拾い出し、整理する力が不可欠です。与えられた情報や条件を整理し、組み合わせたり、必要のない情報を見つけ出したり。そういう作業を、短時間で行える力をつけましょう。

2解決する方法にたどりつくチカラ

問題を解決するには、自分なりに見通しを立てて、答えにどうたどりつくかを考えなければなりません、その方法は1つではありません。ですから必要な情報をもとに、しっかりと考えることが大切です。入試では、時間に限りがありますが、普段の学習では、時間をかけて、じっくり取り組むことを心がけましょう。

3考えていることをアウトプットするチカラ

自分が考えていることを、アウトプットする力も大切です。答えをどう導き出したのかがわかるように、式を書けるようにしましょう。今回のような問題でも、答えが合っているかどうかだけでなく、どのように考えたかを、順序よく示せるように学習することが大切です。