シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

麗澤中学校

2016年05月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

麗澤中学校の社会科が求めているチカラとは?

麗澤中学校/先生
1物事をつなげるチカラ

社会科では、さまざまな物や事柄をつなげてとらえる力を大切にしています。それは、入学後の学習で社会科を理解する上で、欠かせない力だからです。学習する時に、一つひとつの用語を覚えるのではなく、咀嚼して、理解するようにしましょう。「だからこういうことが起きるのか」と、因果関係を理解できると、社会科を学ぶことが楽しくなります。

2つながる理由を考えるチカラ

私たちは用語を答えさせる問題だけでなく、必ず考えさせる問題を出しています。たとえば一昨年の地理の出題では、古い地図と新しい地図を並べて、起きている現象の理由を地図から読み取る力を問いました。そういう問題を、歴史や公民でも出したいと思って問題を作成しています。

3自分の考えを表現するチカラ

本校には、体系的に「聴く、話す、読む、書く」の4技能を日本語で鍛える「言語技術」という授業があります。すべての学習の基盤となる授業で、入学後は、自分の考えを表現する場面が多々あります。そのため、本校の入試問題は、どの教科も考える力、それを発信する力を問うという特徴があり、社会科でも、入試問題に記述問題を取り入れています。