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解答・解説
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[解答]
(1) (解答例)
発電装置を設置するため、運搬するときに発生する。
(2) (解答例)
地熱発電:
太陽光発電、風力発電、水力発電が気候条件によって発電量が左右されて不安定であるのに対して、地熱は安定しているので常に一定量の電力が供給できるから。また、原子力のように放射能もれなどの危険性もないから。
[解説]
(1) 発電全体のしくみに目を向けてみましょう。発電するためには、発電するための機械が必要となります。また、発電所をつくる場所も必要です。このとき、発生する二酸化炭素に目を向けてみましょう。
発電するための機械は、さまざまな部品からできています。例えば、鉄を部品とするときには、鉄をつくるときに二酸化炭素が発生します。
発電するための機械は、発電する場所ではなく工場でつくられます。この機械を工場から発電所をつくる場所まで運搬するときに、ガソリン車やディーゼル車などの輸送手段を使うことによって、二酸化炭素が発生します。
発電所をつくるときには、建物を建てるために整地などの土木工事が必要となります。このとき、工事をするためガソリン車やディーゼル車などを使うことによって、二酸化炭素が発生します。また、森林が伐採されると光合成により吸収される二酸化炭素が減少します。
(2) どの発電法にも、それぞれ利点や欠点があります。発電法ごとにどのような利点や欠点があるのかを考えてみましょう。それぞれの利点や欠点をとらえた上で、もっとも優れていると思う発電法はどれでしょうか。
太陽光発電
利点は、発電するための決まった場所は必要なく、太陽の光が当たる場所であればどこでも発電できることです。
欠点は、天候によって発電量が変化するので、安定した電力が供給できないことや、一定の面積当たりの発電量が弱く、火力発電所と同等の発電量を供給するためには太陽光が当たる広い面積を必要とすることです。
風力発電
利点は、風が強く吹くという条件の場所であれば、昼夜関係なく24時間発電できることです。
欠点は、太陽以上に天候に左右されやすく、発電する場所が限られることや、太陽光発電と同様に広い場所を必要とすることです。
水力発電
利点は、急に電気が必要となったときなど、電気の必要量に合わせて細かく発電量を調節できることや、電気に使った後の水を他の目的に利用できることです。
欠点は、発電できるようなダムがつくれる場所が限られていることや、発電所をつくるときに、周りの自然や村などを水没させることがあるため、一部の人間の生活や自然を破壊してしまうことです。また、ダムの底に土砂がたまるために、それを取り除く作業が必要になります。
原子力発電
利点は、多くの電気を安定的に発電できることです。
欠点は、事故が起きたときに放射能によって周りが汚染される危険性があることです。
地熱発電
利点は、安定して一定の(発電する電気の量は原子力発電よりも弱い)電気を発電できることです。また、事故が起きても放射能によって周りが汚染される危険性もありません。
欠点は、地熱を利用できる場所が限られていることや、日本では地熱発電に適した場所の多くが温泉街などの観光地となっているため、その場所の景観や地熱発電のために温泉が出なくなるなどの影響を考えなければならないことです。
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