国際連合創設70周年を迎えた2015年、193の加盟国が地球の未来をつくる一つの文書を全会一致で採択しました。
それが「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」です。
「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」は、
地球に住む私たちが、「持続不可能な」今の世界を、持続可能な世界にするために、
2016年から2030年までに取り組む検討課題であり、行動計画です。
そして2030アジェンダは、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs)」をかかげました。
SDGsは、国連が活動する中から生まれてきたMDGs(2000年9月採択:2015年までに達成すべき国際社会共通の問題)の次にかかげられた目標です。SDGsに取り組むメンバーは、すべての国、すべての人々です。この地球上のある数えきれないほどの問題の中から、17の目標が合意され、2030年のゴールとして表現されました。人間の世界も、少しずつ動き、変わろうとしています。
日能研は、SDGsをツールとして使い、私学の活動と入試問題に光を当てた冊子をつくりました。
入試問題はそれぞれ、その学校の教育に対する考え方を具体化しています。過去にさかのぼってみると、昭和の時代からすでに入試問題の中にSDGsとつながっている出題を見つけ出すことができます。もちろん、入試問題としてつくられたものだけがSDGsとつながっているわけでもありません。それぞれの学校が実際に取り組んでいる活動もまたSDGsを使って分類できるものであり、持続可能な未来につながっています。
子どもも大人も、私たち一人ひとりが達成することを担っているSDGsという17のゴール。17のゴールが自分自身のゴールになることにチャレンジしていくために、一つひとつのゴールに目を向け、SDGsとつながっている私学の活動や入試問題の紹介を通してその学校の教育に対する考え方を知り、子どもたちが自分自身を育てる場を選ぶ。
未来につながっている”今”を、自分の身近に見つけるチカラを持つこと。
SDGsというツールを使って、未来につながっている”今”を具体化、全体化していきましょう。