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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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波乱すぎる中学受験

  • 年度:2024
  • 性別:女子
  • 執筆者:本人
3年生の冬、私は日能研に入塾しました。当初は夢のまた夢の偏差値の高いところに目を向けていました。でも中学受験は甘くありません。成績は定着せず、中堅校に目を向けました。5年生の時です。もう正直疲れていました。小学生なのにゲームも漫画も映画もテレビも我慢して。中学受験の意味がわからなくなりました。志望校も特になく、ストレスでただただ髪の毛を抜いていました。とっても辛かったです。

でも6年生の夏、私が母親に「いやだ」「だるい」「遠い」などとワーワー言いながら行った学校。門をくぐった瞬間、「なんか・・・良いかも」となぜか思いました。かわいい校舎、優しい先輩、かわいい制服・・・あげたらキリがありません。とりあえずなんか神に導かれた気分でした。その学校の偏差値も自分の偏差値と妥当で、「偏差値って正直関係ないんだなーっ」と思いました。そこからです。もう受かる気満々で過去問を開きました。すると算数は全て記述。理科はそこに日本語が書いてあると思えませんでした。「ああ もうだめだ・・・」と思いました。100点中31点の算数の過去問。先生に死顔で提出しました。

でも、算数の先生が言ってくれました。「初めから合格最低点を取れる奴はいないよ。授業が終わったら、わからないものを質問しにおいで」って。いつもその先生には行列ができていて、Gクラスの子ばかりで。私みたいな子が並んじゃいけないと思いました。でも頑張りに頑張りを重ねて夜10時までみっちり先生と過去問を解きました。要領の悪い私が理解するまで根気強く教えてくれました。先生だって早く帰りたいだろうに本当に申し訳なかったです。そして入試当日。自信なんてこれっぽっちもないです。受かるとも思いません。その学校の空気を最後だと思ってずっと吸い込んでました。そして迎えた合格発表。お母さんは「ちょっと待って!ちょっと待って!」と騒いでお父さんは今更「へーこのボタンクリックするだけで結果が出るんだ〜」と呑気なことを・・・呆れながらも勢いでクリックしました。

「はあっっっっっっっっ!」謎の間があき、次には「合格!合格!合格!」と連呼していました
こうして波乱すぎる完璧とは180度かけ離れた私の中学受験は幕を閉じました。

つまりです。
まず偏差値はその学校の価値ではありません。
親や先生の言うことに耳を傾けてみてください。私には言えませんが。
自分の行きたい学校を他人と比べて価値を下げないでください。
あとは根性と努力さえあればきっとうまくいきます。
算数の最低偏差値34の私でも志望校に合格できました。

終わりなんて来ないと思ってました。何度も挫けました。
でも自分の努力、先生、両親、友達のお陰で合格できました。
この場をかりて感謝させてください。

これから受験に挑む果敢なみんな。きっと大丈夫。自分を信じて。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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