僕は4年生の6月から日能研に入りました。
4年生の間は授業だけでなんとかなる部分もありましたが、
5年生からは、応用が始まりました。
僕はあまり真面目な方ではなかったので、
勉強は算数と国語の栄冠の基礎くらいしか取り組んでいませんでした。
しかし自分のペースで出来たので良かったのかもしれません。
結果5年生最後の模試は良い結果となりました。
しかし日能研は宿題の代わりに栄冠に取り組み先生に提出するかは自分次第です。
ので、やらなければ伸びません。だからこそ誘惑との戦いになります。
僕は6年生の秋、漫画を親の書斎にしまい、誘惑を断ちました。
それからの成績は伸びたり下がったりで、第一志望には届きませんでした。
しかし、12月23日に受けた合格模試の結果発表は翌日の24日クリスマスイブでした。
そこで合格率80%に達しました。
ここで調子に乗り成績が落ちるのは受験ではよくあることみたいです。ので、気を引き締めていたつもりだったのですが、
新年の1月4日、僕にとっては悪夢の日です。
果物ナイフで利き手を切り救急搬送されました。多分少し気が緩んでいたのかもしれません。
翌日親指と人差し指の腱・神経が断裂していることが分かり4時間半の手術で親指の神経以外は縫い合わせることができました。
しかし、全治は3か月、さらに入院期間は一週間、当然入試には間に合いません。まさに泣きっ面に蜂です。
退院してほどなくすると母の知り合いの紹介でリハビリテーションのためさらに1週間入院することになりました。そのおかげで左手で受験が出来るようになりました。この2回目の退院後、本番まで、残り一週間でした。
『でもあと一週間しかない』違います『まだ一週間もある』と考えました。
『一週間で出来ることは全てやった』 『これで受からなかったら誰も受からない』それくらいの気持ちで受けました。
結果、2月1日の受験で第一志望に受かりました。
受験で諦めるという行為ほど悔しくて無駄なものはありません。
受験は残酷です。もがいても受からないことも確かにあります。しかし、もがくことには意味がある、僕はそう思います。
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- 今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。