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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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三度目の正直

  • 年度:2024
  • 性別:女子
  • 執筆者:本人
私は、5年生の後期に第一志望校が決まりました。それまでは本当に努力もせず、のほほんと過ごしていましたが私は好きなものは好きだと強く思うタイプだったで、少しずつ勉強するようになっていきました。でも、もともと国語以外全くできなかった私は、勉強するようになっても、成績は全く上がりませんでした。6年生の後期になっても偏差値は上がらず5年生の偏差値と同じくらいでした。「もう無理だ」「勉強やめようかな」と何回も思いました。それでも、第一志望校への思いは変わらず、でも成績は上がりませんでした。

そんな状態でついに中学受験生活最後の1月をむかえました。1月に入ると、いままで全く伸びなかった成績がみるみるうちに伸びていき、1月の後半になると、第一志望校の合格最低点を超えられるようになりました。そこからやった過去問は、2回だけで、その2回はどちらも最低点を超えることができました。「これならいけるかもしれない」と少し調子に乗ったまま、2月1日をむかえました。

私の第一志望校は3回も試験がある学校でした。1回目の試験は、算数が全く解けず、2つある大問はどちらも空欄で出してしまいました。国語はいつも通りでしたが、社会と理科は、これまでにないくらいよくできました。「これなら合格したかも」「算数はきっとみんなできなかったでしょ」と思いつつ、結果を見ました。結果は、不合格。「やっぱり届かないところなんだ」と落ち込みましたが、何とか「後にかいあるから頑張ろう!」と思うことができました。

そして2回目。算数は1回目と同じように難しいだろうと思っていたので、解ける問題を解き、捨てるべき問題は捨てることを意識しました。そのおかげで1回目よりは埋めることができ、「よし、今度こそいける」と思いました。国語も社会も理科も1回と同じように解くことができて、とても手ごたえがありました。「絶対受かった」「明日から何しようかなー」と思いながら結果を見ると、なんと不合格。「もう完全にダメだ」と思いました。「こんなはずじゃなかった」「もう次も無理だ」と思い、泣きながら寝ました。

次の日は第二志望を受験しました。第二志望校以下は、第一志望校に行きたいという気持ちが強く、あまり行きたいとは思っていませんでした。そして、第二志望校も不合格。偏差値は第一志望校と同じくらいでしたが、過去問では1回も合格最低点を超えることができず、あまりショックではありませんでした。それよりも、「絶対に次の試験で合格する」と思っていました。4日はどこの学校も受けず、第一志望校の勉強をしました。塾の先生が電話をしてくださり、課題や、明日の予想問題をたくさん用意してくださり、それを解きまくりました。そのおかげで少し自信がつくことができました。

そして、最後の試験。3回目の試験は、1回目も2回目も難しかった算数が異様に簡単で、「これはみんな解けるから、気を付けないと」と思い、少し焦ってしまいました。でも、問題を解いているうちに落ち着いてきて、いつも通り解くことができました。算数が終わった瞬間に1問まちがいに気づいてしまいましたが、「それくらい大丈夫だろ!」と思って、社会と理科に打ち込みました。そして、結果発表。3回は理科が難しく、社会もあまりできませんでした。だから手ごたえはなく、今度もダメだと思いました。2回も落ちてしまったので、「もう第一志望校に行くことができないのか」と落ち込みました。落ち込んだまま、結果発表のボタンを押しました。結果は、合格。本当にうれしかったです。あきらめないでやってきて、よかったと思いました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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