駒場東邦中学校合格に向けて、息子が勉強以外に家で何をしたか、またその成果についてのまとめです。
【国語】物語文を数多く読む
入試問題は物語文1題のみ。傾向も決まっているので絞りやすい。長文なので読んだ物が当たれば、解答に時間をかけられて有利。
実際には、受験にお勧めの本の中から出題傾向に沿う本や、これはと思う本を借りたり買いました。推計30冊以上。読書家なので、黙って置いておけば飼い葉のように取って貪っていました。
その中から4冊も前受けした栄東中学校で出題されました。しかも受けた日を避けて・・・
でもここで運を使うより、リーチがかかった状態で2月の本番に突入できる、と良いほうに捉えました。
すると、本番の駒東では日能研の10月の実践テストでの出題範囲がまるっと出たのです!1時間目の開始数分で「これ、やった・・」と気が付いた日能研生はどんなに勇気づけられたことでしょう。日能研の作問の方のスーパーファインプレー。どうもありがとうございました!!
さらに、受験した日の栄東の出典もこの物語と同じ本(短編集の別な話)からという偶然がありました(つまり私の本の選択はニアミスのまま終わった)。
【算数】数学を先取り
大問はほぼ平面・立体図形、数列、場合の数で固定。計算が早い、ひらめくタイプより、ネバッこいタイプの子のほうが合いそうに思います。
数学の読み物を借りてきて、気分転換に家で読ませました。図形・確率・統計などで小学生でも興味の持てるやさしい本にしました。難関校では、中高で習う定理や公式の証明問題も出ます。それらを知っておくのも手です。
他にNHKの「笑わない数学」という番組を親子で見て、数学の楽しさ・奥深さを感じて興味を持つようにしました。
本番では、持って帰ってきた問題用紙にΣとnの式が書かれていたので、何かしら役に立ったのでしょう。数列の規則性をnで表すテクニックは、今後数学を勉強するうえで必要になってきます。
【社会】新聞を読む・ニュースを見る
駒東の社会は細かい知識より、基礎知識を持ったうえで大局的な流れを抑えるのが大事。毎年テーマはあるが、変に深掘りせず常識的な問題構成です。
こちらが言わずとも新聞を広げて読んでいました。また、勉強に差し支えない範囲でテレ東系の経済ニュース「WBS」を見せていました。時事ニュースや社会の仕組みを知るのによいと思います。時々科学ネタもあるので、理科の時事問題にも役立ちます。
スケジュールの都合で見ませんでしたが、「ブラタモリ」も理社に役立ちますね。
【理科】図鑑、実験の本を読む
全分野から出題の可能性があり、基礎知識、実験、初見に対する理解など非常に広範囲です。
図鑑や実験の本を借りましたが、あまり読んでいる様子はありませんでした。
せめてもと、テレビで鳥人間やロボコン(魔改造もありますね)などを一緒に観ながら、私が科学的な考察や原理原則をいろいろつぶやいていました。
最後には不得意な単元から出題されないことを祈っていました。
地学分野からは私の趣味の天文分野から、星座早見盤を軸にした大問でした。星座盤を知識として知っている子と実際に使える息子とでは問題の理解度が違ったでしょう。
また、苦手な生物分野からは心臓に関する問題。これも日能研のテスト(偶然にも国語の物語と同じ日の!!)で出た類題でした。しかも初見のつもりで出したと思われるワニの特殊な心臓の仕組みが、日能研のテストではリード文つきで出ていました。4時間目の最後の問題でしたが、この内容を覚えていた子は気分よく試験を終えられたでしょう。
理科の作問の方も、本当にありがとうございました!
こうして書き出してみると、息子の駒東合格は幸運にも設問に助けられた感がありますが、運も実力のうち。その運を手繰り寄せたのも、息子の地道な努力の賜物なのですから。
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- 今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。