僕は今までの日能研全国公開模試や過去問でなかなか見直しが出来なかった。なぜなら、最後の5秒なんかで間違いが見つかって直せずに終わり、後の教科のメンタルにひびいてしまうのが怖かったからだ。
しかし、最後まで諦めず、怖がらないで見直しをすることがいかに大事なのかを伝えたい。
僕は第一志望の開成中学校に何がなんでも受かりたかった。最後の最後まで見直しをしようと決意していた。そして本番を迎えた。国語では1分だけ時間が余り、見直しをした。すると、終了50秒前くらいで一つ誤字を見つけた。それを直すと20秒くらい前でまた誤字が見つかり、急いで直す。すると、もう15秒前になっていた。
今から見直しても直せないリスクがある。だが自分は開成に受かりたいのだ。だから見直しをした。8秒前に誤字が見つかった。あせって何度か書き間違えたが、何とか直すことができた。
そして試験は終わり、二日後に結果が出た。必死に番号を探す。・・・ない。結果は不合格だった。
進学先は家から遠く離れた千葉県の渋谷教育学園幕張中学校で、引っ越すことになった。
住む家を見に行った日のことだった。その日、母の携帯電話にはたくさんの不動産会社から電話がかかっていた。帰宅してからもまた携帯電話が鳴り、母が電話に出た。
電話の主は不動産会社ではなく、「開成中高入試本部」だった。
何と、僕が繰上げ合格となったそうだ。信じられない。僕は迷わず開成中学の進学を選んだ。
繰上げ合格の連絡が来る人と来ない人の点数の差は一点二点だろう。これはあの時、見直ししていなければ届かない一点だった。
つまり合格するための道は「最後まで諦めずに、見直しを続ける」ことだ。これから志望校に挑む人たちには、普段から見直しを心がけて、一点を大事にしてほしい。
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