入塾したのは5年生の夏期講習からで、本人の志望する難関校を目指すには周囲からも遅いと言われました。しかも、週3、4日活動のあるバスケットボールを続けたいという本人の意向も尊重し、両立しながら受験勉強を始めることになりました。
両立を続けながら効率的に勉強を進めるために、親として意識したのは以下の3点です。
(1)大目標(合格)を達成するために、いつまでにどのレベルになっておく必要があるかブレイクダウンし、学期ごとの中目標を明確化すること
(2)課題や試験勉強に必要な時間を計算し、週ごと日ごとのスケジュールを30分単位で立てること
(3)テストの結果を踏まえて苦手な分野・得意な分野を一緒に分析し、優先順位を決めて取り組むこと
習い事との両立は、スケジュール管理だけでなく、本人の中でも多くの苦労があったと思います。疲労もありなかなか机に向かえないこともあり、尻を叩いても課題が追いつかない時もありましたが、そんな時は、個別にご連絡をくださり、喝を入れてくださる先生もおられました。
常に順調というわけではありませんでしたし、もしバスケを辞めて勉強に専念すべしと言われれば、そのように切り替える覚悟は親子とも持っていましたが、先生方も親身になって話を聞いてくださり、成績の状況も踏まえて「彼なら続けて大丈夫」と言っていただいたことが、我々保護者の背中を押してくださいました。
結果的に、習い事も年末まで継続しつつ第一志望校に合格することができました。そこにたどり着くまでには、本人の努力はもちろんのこと、先生方の熱いご指導と、紋切型でない生徒一人ひとりの状況に応じた的確なサポートをいただけた賜物と感謝しています。
運動との両立を続けたことは息子にとっては気分転換にもなり良い効果があったと感じますが、それは結果論に過ぎないですし、万人に対して最適解というわけではなく、きっと子ども一人ひとりに見合った取り組み方があると思います。
本人と、圧倒的な経験値をお持ちの先生方と、いつも近くで本人のことを理解している保護者と、三位一体となって取り組み方を模索していけたことが良かったように思います。本当にありがとうございました。
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