娘の受験が終わった今リビングに山積みになったプリントを処分している。
でも絶対に捨てられないプリントがある。
先生の添削で真っ赤になった娘の熱望校・桜蔭中学校の過去問の解答用紙だ。
先生からの熱いメッセージが込められたこの何枚もの回答用紙は娘の合格証と一緒にずっととっておく宝物になるだろう。
関西からの関東受験・・・少し我が家の受験はイレギュラーだった。
5年生から入塾した娘は本当に楽しく塾に通っていた。
成績も順調に伸びて行き、6年生になると志望する学校も合格圏に入っていた。
6年生11月までは・・・
6年生の12月、いわゆる入試直前期に娘の成績は急落した。
最初は「たまたまだよ。大丈夫大丈夫」と余裕を見せていた娘も12月の2度目の日能研全国公開模試でさらに成績を下げた時はさすがに不安そうだった。ここにきて志望校の判定がどこも厳しい評価になってしまった。
それまでは楽しんで勉強していた娘に、余裕がなくなり暗い顔を浮かべることも増えた。
娘の前では明るく振る舞っていた私も、心の中は不安でいっぱいだった。
でも、そんな娘を元気づけてやる気を取り戻してくれたのはイレギュラーな受験にも温かく指導してくださっていた塾の先生だった。
いつものように塾から帰ってきた娘は明らかに表情が明るかった。
「今日先生からあなたはガッツがあるから大丈夫だよって言われた」と。
その日からの娘のラストスパートは親の私でもびっくりするくらいに燃えていた。
成績の急降下で一度はやめていた第一志望の過去問を再開し、特殊な試験様式に慣れる為に国語の記述は毎日やることにした。
先生からの添削を見直し、何度も何度も記述の練習をした。
入試当日、娘は国語の記述問題はこれまでにないくらい自信を持って書けたようだ。
そして、翌日の合格発表・・・娘は飛び跳ねて喜んだ!
娘はジャンプをしながら家族3人で喜びを噛みしめていると、ふと冷静になり「早く塾に連絡して」と。この喜びを家族と同じくらい先生に早く伝えたかったようだ。
引っ込み思案でなかなか普段から先生に直接感謝を伝えたりが苦手な娘が、いち早く先生に伝えたい・・・これ以上なく先生に感謝している気持ちが伝わってきた。
我が家の遠方受験は不利になるのではないかと不安になることもあった。
でもこの関西の地で日能研に通い、温かい先生方やスタッフの方々に出会わなかったら娘のこの笑顔は見られなかったと心から思っている。
この素敵な出会いと経験に心から感謝しています。
本当に本当にありがとうございました。
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