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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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受験戦記

  • 年度:2022
  • 性別:男子
  • 執筆者:
“勉強はしたくない。でも中学受験はしたい。もし万が一受かったら、高校受験をしなくて済むから。”
これが、我が子が中学受験をする唯一のモチベーションでした。3年生2月になんとか日能研に通い始めた頃に最初の一、二回だけは“栄冠への道”を家で開いて眺めていましたが、それ以降、この三年間丸々、結局最後まで“栄冠への道”を家で勉強したことは一切ありませんでした。

「勉強しないなら、もう中学受験を止めよう。」と伝えても、我が子は中学受験のチャンスだけは失いたくない、塾は続ける、と言う。しかし全くと言って良いほど家では勉強をしませんでした。
「中学受験を続けるなら、せめて、少しだけでも復習して」と無理にさせても、本当は遊びに充てられる時間だったのに勉強させられて悔しい、時間を返してくれと、文句ばかり言っていました。
我が家では中学受験は上の子にも掛けた教育なので平等にチャンスを与える、どんな結果であれ、失敗も人生経験になるから、最後まで、やらせるだけ、やらせるしかないか、半分諦めたような気持ちでおりました。
保護者会で教室のS先生が「相手は小学生です。やらないのは当たり前。勉強は日能研に任せて下さい。」と仰って頂ける言葉に救われておりました。

塾でも「家で一切勉強したくない」と先生方に堂々と公言していたようでした。「なら、授業中だけで済むくらい集中して頑張ってみよう」、と算数のS先生に仰って頂いたようで、“家で一切勉強したくない”事をモチベーションに授業に集中することで、6年生の春位から少しずつ、算数が解けるようになってきているようでした。しかしながら、復習を一切しないので、社会・理科は鳴かず飛ばずでした。

6年の夏休みに、算数のS先生が算数の先生であるのにも関わらず、社会・理科のメモチェを完遂するように塾に来なさい、とのお言葉を頂き、我が子は相当な抵抗をしておりましたが、なんとか塾の自習室に通い夏休み明けに、1周目のメモチェを仕上げることが出来ました(メモチェは2周することが非常に重要という社会のY先生からお言葉を頂いてはおりましたが、うちの子はどうも性質上難しいと、社会のY先生、教室のS先生にご相談したこともございました。結局なかなか成績が伸びず、受験目前の1月に社会メモチェの2周目を、なんとか完遂させました)。

6年の秋から、算数のS先生が授業のない金曜日に、算数の過去問を見て頂けるとのことで、毎週通い始めてから程なく、算数問題を解けた時に少し面白いと感じ始めたようで、毎週金曜に通塾することについては、あまり抵抗を示さなくなりました。500枚プリントは勿論一切やらずでしたが、12月の保護者会で国語のH先生、理科のK先生、社会のY先生、算数のS先生のお言葉を頂きながら、最後に不得意科目の基礎だけは押さえようと、国語理科社会の500枚プリントの基礎部分だけを纏めて頂くようにO先生にお願いしてご用意頂き、冬休みから受験直前まで、なんとか取り繕いを試みました。
最後の通常授業で、教室のS先生から毛糸で出来たマスコットを頂き、緊張感の中に、少しほんわかした気持ちになり、我が子も覚悟を決めたのか、試験の4日間前からは生まれて初めて文句を言わずに勉強していました。

2月1日の朝、応援Zoomにアクセスすると、算数のS先生がいらして「2/1、2/2、2/3と数日間続くけど最後まで頑張るんだぞ。算数は大丈夫だから。」と、O先生からも「字は丁寧に書いてね」と、声をかけて頂きました。
算数のS先生から頂いた言葉に励まされ、2/1から2/5まで試験を精力的に受け続けました。テスト中に耳から算数のS先生が出てきてくれたのか、算数は良くできていたようでした。
3年間の本人の全般的な自堕落も祟ってか、第一志望とは相成りませんでしたが、それでも2/5の最終日には本人の納得のいく結果を得ることが出来ました。戒めも含め、ご縁があったのでしょう。

家での復習はしない、提出物は出さない、受験直前でも授業の合間にふざけたり、およそ模範的な塾生からは程遠いザ・小学生である我が子が受験勉強を続け、曲がりなりにも、一つの結果を辿り着くことが出来たのは、日能研の先生方々に、時に注意頂きながら、大らかなにご指導頂けたことに他ならないと考えております。
特に、算数のS先生には、授業以外の時間でも寺子屋のように算数を見て下さり、またコントロールの難しい我が子を上手に導いて頂き、ありがとうございました。
今後生涯にわたり、この子をサポートしてくれるであろう算数力を与えて頂けたと感じております。
先生方のいない環境であれば、おそらく、受験は続けて来れなかったであろうと思います。本当にお世話になりました。本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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