娘が第一志望の試験を終えた時に私に言った言葉です。
この言葉と彼女のその時の表情は生涯忘れることができないと思います。
きっと試験の最中に3年間頑張って挑んだのに問題が解けない、わからない、と苦しんだのかと思います。
帰り道はたくさんの受験生に紛れて親子で会話らしい会話もできませんでした。
お疲れ様のランチも私は喉を通らず、娘を労ってあげたい気持ちと何がいけなかったのか、という気持ちが錯綜してどのような言葉をかけてあげれば良いのかわかりませんでした。
帰宅してからは今後の対策を練るべきだったのでしょうが何も考えることが出来ず、私は横になりながら娘に「昨日の結果発表はもうお母さん見られない。ごめんね。」と告げました。
自分の心の弱さを今でも責めたくなります。娘はその時どう思っていたのかと思うと胸が痛みます。
16時。発表の時間を過ぎて私は塾に結果をお知らせする為にやはり結果を確認しなくては、と思いそれでも娘に画面を開かせました。
桜色の画面をあの子は初めて、一人で確認しました。
第一志望校として掲げていなかった学校ですが、通うことができたらいいな、素敵な学校だなと思っていた学校からいただけた合格です。
合格はたくさんいただける子もいれば、苦しんでやっと一つ掴む子もいます。
受験は色々な形があって良いと思います。
全てを終えた時の結果がその子にとって一番の幸せだと信じて親子と共に進んでいき、少し休んで心を強くしていくことが大事なのだな、と感じました。
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