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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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日能研が心の支えになった

確率は50%!

  • 年度:2023
  • 性別:女子
  • 執筆者:
娘の熱望校は「2023年中学受験」と検索すると必ず出てくる色んな意味で話題の学校、芝国際中学校でした。
新設校なので過去の偏差値はありませんでしたが、予想偏差値が自分の持ち偏差値より低かったことから、正直「余裕」だと思っていました。
そのため2月1日の午前、午後で芝国際を受け、しっかりと芝国際の合格をもらい、2日目以降チャレンジ校に挑戦しようという計画でした。

ところが・・・ふたを開けてみれば1日午前・午後とも不合格。スライド合格も何も引っかからず。思ってもみなかった結果に、すぐに日能研に連絡。2日午前は塾に行き、各教科の先生方に試験の振り返りと、傷ついた心を立て直していただき、2日午後の芝国際受験へ送り出していただきました。・・・が、またもや不合格。
ネットでは「芝国際の倍率がやばい」などザワザワし始めました。親として「このまま芝国際を受け続けても合格は取れない」と判断し何度も「違う学校を受けよう」と促しましたが、本人の意志は固く「合格するまで芝国際を受ける!」と・・・

2月5日の午前の時点で埼玉の一校以外、合格はゼロ。「とりあえずどこか違う学校の合格を取るより、本人が最後までやりきることが将来この子のためになる」と親の私も考えを改め、地元の公立中に行くことを覚悟しました。今までにかかった塾代、家族で協力した時間、受験のために我慢したことなどなど、やりきれない気持もありました。ですがそれよりもずっと「ここまでの強い意志」を見せた娘の成長が嬉しくて「どんな結果になってもこの受験は正解だった」と2月4日の夜中、夫婦で涙しながら話したのを思い出します。

振り返ってみれば小学2年生の2学期から日能研に通い始め、なんとなく流れに乗って、なんとなく受験する雰囲気になって、なんとなくこの学校が良いんじゃないかという感じで、最後の最後まで主体的にならず2月1日を迎えました。ただ、日能研は大好きで「塾だけはやめたくない」とずっと言いながら楽しく通った4年間でした。そんな娘の「絶対に最後まで芝国際を受ける!」という強い気持ち。2月に入ってやっと生まれた気持でした。

2月1日から5日まで、日能研の教室の先生方は、毎日6:45からZoomで激励を送ってくれました。朝ご飯を食べながら、会場に向かう電車の中で、みんなそれぞれに先生のエールを聞いていました。時には喝を、時には大笑いを交えて、毎朝先生方が教室から配信してくださったZoom。これがどれだけ子どもたちの力になったことか。本当に教室の先生方の愛を感じる日々でした。

そして迎えた2月5日の午後。最後のチャンスです。親失格かもしれませんが、色々受験校に対し思うことがあり、私は付き添うことができませんでした。本人は一人で受験会場に向かいました。最終日は国・算・プレゼンテーションという回で、プレゼンの用意もしていませんでしたが、小学校時代に力を入れて取り組んだ「夏休みの自由研究」を6年分持って、思い切り披露してきたそうです。「公立でもいい!」という覚悟があったので、怖いものがなかったのだと思います。そしてその最後の回で、まさかの合格を、しかも、まさかのII類でいただきました!こんな奇跡が待っていたとは・・・

受験期間中、何度も不合格を突き付けられ、その小さな心は幾度もえぐられているだろうに、家族に見せる顔、家族に発する言葉は、いつもポジティブでした。
いくら倍率が60倍だろうと「確率は50%!受かるか、受からないか、だけ!受けなければ確率は0%。だから私は受けに行く」と。
娘が発した数々の語録で、日めくりカレンダーでも作ろうかな、と思う母でした(笑)
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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