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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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ちょっと悔しかった中学受験

  • 年度:2023
  • 性別:男子
  • 執筆者:
2月2日23時、これで4つめの不合格。天を仰いだ後パソコンに突っ伏して、少し泣いた。いつもおちゃらけてしまうのに、初めて少し真剣に落ち込んだ。このままでは1月に決めた学校で寮生活か、公立か。
3日、朝から不機嫌なまま、昨日、締切5秒前に出願した学校に向かう。午後も対策ゼロの学校へ。3日、4日と3つ合格をもらった。それでも本命と、力試しに5日も朝から黙々と泣き言言わずに試験に向かった。また、不合格。

1日、2日は4教科の午前午後、3日、4日、5日は2教科の午前午後。おまけに最後は面接つき。消化にいい食事にだけは気をつけて、だけど23時発表を見るから夜更かしして、走り切った。毎晩、毎朝の日能研の先生によるZoomが楽しかった。息子の2023年2月1日から5日はこんな感じ。6日、もう1つ受けてみたら?と勧めたものの、もういいよ、終わりにする、と固い決意で中学受験が終わって日常に戻った。

小学3年の冬、当然のように受験塾に入ったものの、コロナでリモート、学校は休校、夕飯まで公園で遊びまくり、勉強から遠ざかってしまった。塾をやめ、しばらく好きなように過ごす。
4年の冬、どこでも好きな塾に行こうと誘い、補習塾へ。少しは学校のテストができるようになり、5年の冬、日能研に行きたいと言い出し、ご縁をいただいた。3年の冬からしたら、奇跡のようなご褒美のような出来事だった。

日能研入塾から1年、最初は解答用紙が空欄ばかりで、先生の言ってること分かってるのかな?というくらいだったのが、今は自信を持って解答を書いている。本番中も、10分前になったらやめて見直しているんだ、と、受験期間にも成長を続けた。

この1年、息子の反抗、衝突、学校でのひどい態度などに対応してきた。「勉強しなさい」とは少しは言ったかもしれないが、点数や偏差値は、特にがっかりしない。だって出発点はゼロ、マイナスからだったから。あの全く勉強、運動拒否、ゲームしかしない息子が日能研に通っている、それだけで上出来だった。

日能研に週4日、ユリウスに1日、黙々と通った。こんなに頑張ったのだから、本当はもう少し中学受験生らしい、自慢できる進学先を確保させたかったが、どれもこれも落ちてしまった。これは親の戦略ミスだと反省している。本人も、実力が出しきれなかったと悔やんでいた。志望校はハードルが高すぎたし、受かった学校は簡単だった(本人談)。

とはいえ、本人はもう進学先を自分で決めているし、とても楽しみにしている。私たちもそれを応援しようと思う。
自分で決めた学校、それが息子にとって一番いい進学先だと、信じている。

最後に、教室の先生方、室長、専任の先生方、いつも息子を励まし、ほめてくださり本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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