息子は4年生になる春期講習から通い始めました。
初めは塾にバスで一人で通うことや学校とは違う勉強に慣れることに大変だったと思います。
5年生まではあまりテストの結果を気にしたりすることもなく、テストのふり返りや授業の予習、復習もそこまでやっていなかったと思います。
でも6年生になった時くらいから塾の授業の復習やテストの振り返りを言われなくても自らやるようになり、勉強に対して意欲的になってきました。
テストの成績や偏差値も気にするようになり、月曜日に出る成績表を良くても悪くても親子で楽しみに待っていました。
夏の夏期講習は本当に日数が多く大変で、しかも家族がコロナになったりして体力的にも精神的にもきつかったなと思います。
6年生はテストも入れると週5日は塾でしたので、辛いのかなと思いましたが息子は塾が楽しいと言っていました。
その中でも社会の授業は楽しかったようで歴史が好きになり、日本の歴史は何回も読んでいました。(受験の終わった今は世界の歴史を読み漁っています。)
そして塾の仲間たちと一緒にわいわいと帰ってきたりして、日頃のストレスも発散できていたんだと思います。
いろいろやらなければいけないことを抱えながら、あっという間に冬になり、その頃、普段はあまり何も言わない息子が
「合格できるかな?受からなかったらどうしよう」
と言ってきたことがありました。私は
「今はそんなこと考えず、受かることだけ考えてやればいいよ。
中学受験がすべてじゃないし、今まで頑張ってきたんだからそのことに誇りを持てば良いよ」
と言いました。
私自身も不安でしたので、そう息子に言いながらそれは自分自身にも言い聞かせていました。
最後は過去問や256のテストの後のファイナルシートをやったり、苦手なところを強化するために500枚プリントをやったりしていました。
息子は自分の苦手なところがわかっていて、自分でやるプリントを決めていたので、そのことにとても成長を感じました。
そして受験本番!
結果は第一志望は不合格、日能研全国公開模試で合格ラインだった学校も不合格でとても辛い状況でした。
でもその後、2校の合格を頂き、1つは本人も通っても良いなと言っていた学校でしたので、本当に安心しました。
第一志望の不合格が分かった日、普段は淡々としている息子もその時だけは泣いていました。
私もその姿をみてこみ上げてくるものがあり、一緒に泣いてしまいました。
算数が出来なかったようで、それがくやしかったのでしょう。
涙を流した後、すぐに算数の過去問をやって二回目の試験に向けて気持ちを切り替えていました。その姿を見たときに、私も最後までがんばって支えようと思いました。
試験の日以外は学校に行っていましたので、なかなか時間がなったのですが、とにかくやれるだけはやろうという気持ちで2月の二回目の試験に臨みました。
合格発表の日、2人でスマホの画面をドキドキしながらボタン押しました。
すると桜の花びらに赤い合格の文字が見えました。
第一志望に二回目で合格できたのです。
私は正直、二回目は倍率も上がり難しいと少し弱気な気持ちでいたのですが、夫は「受験は最後までわからないよ」と言っており、本当にその言葉通りになりました。
受験は本当に最後までどうなるかわかりません。
最後まであきらめずがんばった12歳の小さな戦士に心から拍手を送りたいと思います。
そして3年間、文句も言わずに塾に通い続け地道に努力を続けてきた息子を誇りに思います。
中学受験は確かに大変ですが、12歳でこういった経験をできたことはこれからの人生において大きな糧となると思います。
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