合格発表時間を10分過ぎてもパソコンの前で固まっている娘。
1日目は「不合格」。2日目の今日が熱望校最後のチャンス。
結果を見ることに躊躇する娘の横で、口では励ましつつも、万が一に備え、慰めの言葉を胸の内でシミュレーションしていた。
『この3年間よく頑張った。偉いよ』
『昨日の午後受験で合格もらったA校も良い学校。絶対楽しいよ』
『人間万事塞翁が馬って古事があってね、・・・』
発表時間から20分が経過したところでようやく覚悟が決まった様子。
Enterキーを押下。
桜の花を背景に「合格おめでとうございます」の文字が!
一斉に飛び上がり「よかった~」何度も叫びながら抱き合う親子3人。
「努力して自分が進む道を切り開くって最高だろ?」と私。
泣きながら何度も肯く娘。
これほどまでに心が揺さぶられる家族のイベントはこれが最初で最後だろうな。
娘の判断で3日目以降の志望校の試験は辞退。これにて我が家の中学受験は終了。
長い、長い、怒涛の2日間が終わった。
<子供の中学受験を振り返り思うこと>
合否は本当に紙一重。「中学受験って怖いなあ」というのが正直な感想です。
「模試代わり」と軽い気持ちで臨んだ1月受験での不合格に号泣した娘。
深く傷ついた様子にこちらが驚きました。まだまだ子供なんですね。
親は親で「数年間の子供の努力を何とか形にしてやりたい」という思いが本番の数日間にピークに達します。
そういうこともあり、本番の数日間は想像以上にドラマティックな時間でした。
中学受験における親の役割は、どのように転んでも子供本人が「中学受験してよかった」と最終的に思えるようなシナリオ作りに専念することではないかと思いました。
そのためにも、偏差値に縛られず「通いたい」と思えるお子様に合った学校をより多く見つけることが大切だと思います。
最後になりましたが、この3年間、娘に直向きに寄り添い支えてくださった日能研のスタッフ、先生方に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
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- 今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。