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2015年度 帰国子女入試問題分析 |
年度 | 時間 | 分野/形式 | 出題内容 |
---|---|---|---|
2015年度 | 筆記50分 | 長文読解 | 指示語説明(選択)・語彙・内容把握 |
長文読解 | 語彙説明(記述)・要旨把握・文補充 ・適語補充・内容把握 |
||
エッセイ | 約100語 |
入試問題概観
募集要項には「英語の出題レベルは中学卒業程度(英検レベルに置き換えると3級から準2級)」、加えて「英語入試得点を中心に他の科目の入試得点、提出書類を参考に総合的に判定する」と記されています。27年度も英語に重点が置かれていました。
問題構成は長文総合問題2題と約100語の英作です。最初の2題の長文読解は英検準2級から2級のレベルで、英検2級の力があればかなりの高得点が期待できます。難度を押さえた読解問題を順調に進め、英作に時間を掛ける余裕をもたせるという時間配分が重要になります。帰国生入試では、英作・エッセイ問題でいかに得点できるかが大きなポイントです。
分析
I 長文読解
Anita N. Amin著 の「伝書鳩」についての約440語の論説文です。受験生の年代を考慮した分かりやすい内容が選択されています。語彙や文章自体も英検準2級から2級の力で十分対応できるように作成されています。本文や設問の中で知らない単語やイディオムがあったとしても、文脈から推測しながら解答することが可能なレベルです。
指示語選択1問、語彙・イディオムの意味選択3問、適語補充(記述)1問、内容把握3問、内容正誤4問の計12問の構成になっています。内容正誤問題もほぼ本文の流れに沿って出題されているので、読み返すことなく解答できるでしょう。この大問の中には日本の英語教育の中では普通に見られる「文法力を試すような問題」は見当たりません。ネイティブ感覚で言語を身につけたであろう帰国生にとっては取り組みやすい問題構成になっています。
II 長文読解
“The Big Match’, It Could Happen to You “ 約700語の物語文です。ユーモアのセンスのあるストーリーで、カジュアルな文章で書かれています。本文や設問の中で扱われる語彙・文章自体は英検準2級レベルです。指示語1問、文章補充1問、内容把握3問、適語補充(語彙記述)2問の計7問で構成されています。この難度の長文は日本の私立高校入試過去問題集にも数多く掲載されていますので、対策の練習材料として利用することができます。
III 英作
「小学生が自分の部屋を持つことは必要か」という質問に対して、約100語で書く問題です。過去問題で練習したり予想されるトピックを考えて練習したりするなど、普段から書く機会を多く持つことが対策になります。自分が述べたいことを上手く表現するには、「語彙や構文表現を増やす」「文法ミスやスペルミスなどに注意して正しい文章を書く練習を重ねる」ことを意識しなければなりません。過去問題を参考にして語数の制約など様々な条件で文章を構築するテクニックを身につけましょう。