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日能研/帰国子女入試問題分析

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2015年度 帰国子女入試問題分析
渋谷教育学園渋谷中学校

英語(筆記60分・100点)

年度 時間 分野/形式 出題内容
2015年度 筆記60分 リスニング 放送2回 4択
長文読解 内容把握 4択
語法 記述
語彙 意味選択
エッセイ  
入試問題概観

今年はすべての問題において「戦争」がテーマとなっています。日ごろからどれほどこのトピックに関心を持ち、戦争に関しての本を読んだり情報を得たりして自分の意見を持ち、自分の考えを発しているかが得点に大いに影響することになるでしょう。英語自体の難易度はこの数年変化は無く、語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際標準規格CEFRだとB2(幅広い話題について自然に会話ができ、明確に自分の意見を表現できる)、英検では準1級程度と言えます。例年と比較して、Essay Writingの問題形式に一部変更がありました。これまでは「3つのテーマの中から1つ選択し、語数制限無しで書く」であったのが、今年は「指定された2つのテーマについて2パラグラフ程度の長さで書く」に変わっています。

分析
【Listening Comprehension】-10問-

短いnon-fiction passage が二度繰り返し読まれ、その後その内容について質問が二度読まれます。その間、メモをとってもかまいません。その質問に対して最も適切なものを4つの選択肢の中から選ぶ問題形式です。

【Critical Reading】-10問-

内容一致・文脈把握・語句表現解釈・内容吟味を問う4択問題です。例年、Jack London, Edward Bulwer-Lytton, Ray Bradbury, Robert Louis Stevensonの作品を題材にしています。これらはいずれも世界でよく読まれている子供向けのフィクション作品です。今年はthe Biggles series of youth oriented adventure booksからの一部です。単語や表現は英語圏の6年生にとってはそれほど難易度の高いものはありませんが、段落ごとのストーリーの展開や流れがつかめず戸惑うことがあるかもしれません。しかし、このような抜粋されたものを読むときは、設問を読みながら物語を追っていくとヒントとなるものを見つけることができ、全体の流れも推測できるかもしれません。690語程のボリュームですが、全体の時間配分を考えると速読力は必要です。

【Word Formation】-5問-

本文の中で使われている5つの言葉を語形変化させてあてはめ、それぞれの文章を完成させる形式です。語彙力だけでなく文法力も試されます。品詞・イディオム・文の構造などの基本的な理解が求められています。

【Vocabulary】-10問-

本文中の10の言葉の意味を10の選択肢より選ぶ問題です。出題されている10語はいずれもジーニアス英和辞典のCランク(大学生・社会人に必要な語)またはDランクに分類されるもので、日本の大学入試等で扱われるものとは少々質が異なり、英語圏の国々のこの年代の生徒たちが体験する単語というものが大半を占めます。しかしながらこの問題パターンでは、本文のストーリーの流れからそれぞれの単語の意味を推測することは十分に可能です。

【Short Answers】-2問-

今年の問題全体のテーマである「戦争」に関して2つの質問に2パラグラフ程度のエッセイで答えます。

  1. 多くの人が戦争は悲惨なものであると言いながら、なぜ人は戦争に関する物語を読んだり映画を観たりすることに興味があるのでしょうか。
  2. 将来、第一次世界大戦や第二次世界大戦のような世界大戦が起こらないようにすることは可能でしょうか。それともそのような世界大戦を防ぐことは不可能なことでしょうか。

まずは文章における段落構成・章立てや節立てを意識しながら、問われている問題に対して明確に自分の見解を述べなければなりません。短時間で文章を構築するには、文章を書く技術を身につける日ごろからの徹底した練習が必要です。

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