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日能研/帰国子女入試問題分析

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2015年度 帰国子女入試問題分析
東京都市大学付属中学校

理科(社会・理科 計45分・各50点)

年度 時間 分野/形式 出題内容
2015年度 社会・理科
計45分
選択肢 生物(ジャガイモの観察・光合成)
語句記入・選択肢 地学(月の満ち欠け・日食)
語句記入・選択肢 化学(水溶液の性質・溶解度と結晶)
選択肢・計算 物理(振り子)
入試問題が求めている力
(1)生物分野

これまでに出題された問題を見ると、ジャガイモやサクラのような私立中学入試では出題頻度の高い題材が扱われ、関連する知識が問われています。当校の一般入試の問題では「細かな知識」と「選択肢を絞り込む判断力」を要する問題が多いのに比べると、帰国生入試問題では易しめの問題が出題されています。したがって、「知識の豊富さ」ではなく「知識の正確さ」が求められているといえるでしょう。

(2)物理・化学分野

過去の問題では、物理分野では物体の運動、化学分野では水溶液などが出題されており、計算問題や数的な処理を要する問題が多く扱われています。これらの問題を解き進めるうえで、正比例や反比例の処理のような基礎的な計算力は必須の力です。また、計算に必要な条件や数値は、表やグラフから読み取らなければいけません。特に物理分野では、与えられた表から規則性を見出す必要があり、実験結果などを比較する「論理性」も求められています。

(3)地学分野

太陽の動きや月の満ち欠けなどが出題されており、他の分野と比べると難しい問題が目立ちます。知識を要する点では(1)の生物分野と共通していますが、問題に提示された条件(図や表など)に結び付けて考えなくてはいけません。着眼点を明確にするためにも、図にかき込んだり、図をかき起こしたりするような「整理力」が必要です。

入試に向けて準備しておくこと

生物分野ではジャガイモの植え方やサクラの冬芽など、日本の小学校の授業で体験・観察するような内容の出題もあります。このように書かれると不安に感じるかもしれませんが、これらは中学校の入試対策で当たり前のように扱われる内容なので、市販の参考書などで十分に対応ができるでしょう。物理・化学分野でも、与えられた表やグラフを丁寧に確認することで対応が可能です。地学分野では、前述したように情報を視覚的にすることで取り組みやすくなります。その際に作図を躊躇(ちゅうちょ)するようではいけません。入試当日にスムーズに行動できるように、日頃から「(自分で)図をかき起こす・整理する」といった作業を心がけておきましょう。
一般入試の問題で要する「知識の豊富さ」や「高度な計算力」は、帰国生の入試問題では必要ありません。私立の中学校入試では「典型的」と言えるような問題が多いので、易しめの問題を数多く解いて「(演習の)経験を増やす」ことが一番の対策となるでしょう。

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