NGS 日能研グローバル・サービス

海外・帰国子女のための中学進学情報

帰国子女 学校・入試情報TOPに戻る

帰国子女 学校・入試情報

日能研/帰国子女入試問題分析

入試問題分析TOPに戻る

2015年度 帰国子女入試問題分析
東京都市大学付属中学校

英語(筆記45分・100点)

年度 時間 分野/形式 出題内容
2015年度 筆記45分 (1) 語彙 記述
(2) 読解 内容把握
(3) 文法 整序英作
(4) 読解 適語補充・内容把握
(5) 読解 内容把握
入試問題概観

平成26年度入試から帰国生入試が始まり、今年が2年目となりました。読解問題、文法問題、語彙問題の3分野からの構成は昨年と変わりません。生徒募集要項の中で、「いわゆる『難問・奇問』の出題は一切ありません。どの教科もたいへんオーソドックスな出題傾向であるとお考えください。」と述べられているように、奇をてらうような問題は見当たらず、素材文も6年生が十分対応できる内容のものが選ばれています。英語の難易度は、英検でいうところの2級から準1級のレベルが求められています。
最近の帰国生入試は、「英語を英語で考え運用する力を試す問題形式である」ということが言えますが、この読解問題には『和訳』や『字数制限を設けた記述』も含まれています。これは細かい部分を正確に理解できているかを確認するためのもので、全教科の基礎として国語を重視するという学校のビジョンが反映されているのではないでしょうか。

分析
(1) 語彙問題 6問

言葉の定義を正確に読み取り、単語を綴れるかを確認する問題です。慣用表現・語彙力もさることながら、まずは各問題の文章の意味を理解できるかが問われます。英語圏の6年生に求められる様々な分野の語彙を習得しておく必要があります。

(2) 読解 4問

370語程度の「ホッキョクグマ」に関する英文を読み、内容を把握し、すべて記号で解答する四択の問題です。本文の内容把握もさることながら、選択肢の読解も重要となります。英語圏の6年生に求められる様々な分野の語彙を習得しておく必要があります。

(3) 文法 6問

時の副詞節を導く接続詞構文・助動詞・動名詞慣用表現・使役動詞・否定構文・倒置など、いずれも英検2級レベルの問題で、読解などでは不可欠な基本的な文法事項ばかりです。読解力や表現力をつけるためには、普段から文章を読むときにも文法を意識するようにしましょう。

(4) 読解 8問

約540語の「日本のお茶」に関する論説文です。限られた時間の中で、述べられている情報を正確に理解、処理をする能力が問われています。本文の内容が選択肢のどの文に要約されているかを見抜くのも、大切な要素です。適語補充の前置詞の問題は基本文法の理解で、関係代名詞・倒置・文型・コロケーションなどが正確に理解されていないと正解にたどりつくことができません。使われている語彙は普段の生活で目にしたり、耳にしたりするレベルに抑えられています。

(5) 読解 7問

約970語の「オーストラリアの森林火災」を題材にした物語文です。文章や語彙は英検2級から英検準1級レベルです。物語文はあらすじをしっかりと理解して、登場人物の心情や状況の変化を確実に把握していくことが必要です。設問はシンプルで素直な問いで、選択肢も読みやすい文章で構成されています。英語を英語で理解している帰国生にとって一番難解な問題形式は、《一つの文章が意味することを35字以内の日本語で説明》させたり、《プロセスを日本語で記述》させたりする問題ではないでしょうか。45分の制限時間の中で解答するには、普段からの練習が必要です。

このページのTOPへ