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2015年度 帰国子女入試問題分析 |
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年度 | 時間 | 分野/形式 | 出題内容 |
---|---|---|---|
2015年度 | 45分 | 語句・選択肢・数値 | 電流(抵抗と電流の強さ) |
選択肢・記述・作図 | 気体の性質と発生 | ||
選択肢・数値 | 植物の働き(光合成・呼吸) | ||
語句・選択肢・記述・作図 | 地層の読み取り |
入試問題が求めている力
(1)基本的な知識
例えば、動物や植物の体のつくりやはたらき、岩石の分類、水溶液の性質、気体が発生する物質の組み合わせなどについて問うものが出題されていますが、特定の分野の断片的な知識ではなく、考え方と組み合わせて、幅広く関連づけられた力が求められています。
(2)実験・観察からわかること
実験、観察に関する問題は、必ず毎年出題されています。素材が目新しいことも多く、難しそうに見えますが、結果を示しているグラフや表の数値の変化から、時には自分の学んできた知識と組み合わせるなどして、「何が起きているのか」をイメージし、それらをもとに問題を解決します。
(3)原理・法則を使って考える
目新しい切り口や題材でも、まずは規則性などの「もととなる考え方」を見つけ、そこから筋道立てて解くことが求められています。原理や法則は知っているだけでなく、与えられたグラフや表から見つけだしたり、それをもとにグラフ作成や計算をしたり、身近なものにあてはめたりといった「使える」考え方が大切にされています。特に物理・化学分野については、正比例(比)や反比例(逆比)をもとにした規則性を「複合的に」扱って解く問題が出題されています。
(4)記述・作図などの表現力
問題全体の構成は、用語記入・記号選択・数値計算・文章記述・作図がバランスよく組み込まれています。作図にはグラフ作成も含まれます。
入試に向けて準備しておくこと
(1)では、参考書で学習した内容を、自分なりにノートにまとめるなどして、知識を整理するとよいでしょう。(2)では、文章の中にある手がかり(条件や結果)をきちんと読み取り、さらに自分なりにわかりやすい形(図、表など)に整理しなおすことを普段の学習から意識しておきましょう。(3)では、てこやばね、化学反応などの計算の基本となる原理を理解し、条件となる数値を並べて書いて整理して解く練習を十分にしておきましょう。(4)で、文章記述は普段の学習から、自分の言葉で説明できるレベルでの理解に努めましょう。作図では、天体の動きの理解や実験装置などの題材で、ただ図を見るだけでなく、必ず自分で図を書き起こして理解するように心がけます。
海城中帰国生入試の理科の問題は、暗記に頼った勉強では太刀打ちできません。学んできた知識や考え方を関連づけて、問題に取り組んでいく力が必要になってきます。テーマの目新しさにまどわされず、問題文をしっかり読み、結果を示す表やグラフをじっくり見て、1つずつ手がかりを見つけながら問題に取り組みましょう。多少難度が上がりますが、同様の力が求められる通常入試の過去問を演習することは、最も良い対策となるでしょう。