
- 現在、海外在住の日本人小学生はどのくらいいるのでしょうか? また、そうした家庭では、子どもの学校選びについて、どのような悩みや心配があるのでしょうか?
- 海外在住の日本人子女(義務教育年齢の子ども)は、前年より2,000人あまり増えて、約6万1,000人であることが、先に外務省の調査でわかりました。そのうち小学生は約4万6,163人となっています(外務省『管内在留邦人子女調査』より/2008年4月現在)。
これらの小学生の保護者はもちろん、すでに日本に帰国し、「帰国子女」となった小学生をお持ちの保護者にとって、お子さんの教育問題、とくに多感な成長期にあたる中学進学については、頭を悩ませることが多いようです。
迷わず公立に進ませると決めているなら問題はありませんが、たとえば、せっかく身につけた英語(外国語)の能力を伸ばそうとするには、ABCから始める授業では物足りなく感じます。それだけならまだしも、同級生と比べて英語能力がひときわ高いことが目立ってしまい、人間関係に影響が及ぶこともあります。
一方、社会や理科については、海外の小学校では学習が遅れがち。とくに社会は、日本人の常識である地名などの知識が不足するなどのケースが出てきます。
