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パネルディスカッションレポート

帰国生保護者編 帰国子女相談会 in 実践女子学園 (2009.7.26取材)

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帰国生保護者編 part 3

受験生のご家族へ
『受験生のご家族へ』
▼ 司会
これから受験に取り組まれるご家族の方へのアドバイスとか、これだけはお伝えしておきたいこととか、お二人のご経験から何かご紹介いただけることなどはありますか。
▼ K
K受験に際しての準備ですが、帰国枠受験には面接がありますので、家族の中に共通認識を持つために、主人や娘と話し合いをしました。例えば主人とは教育方針を。教育方針といっても何かを掲げて生活していたわけではありませんので、どういうことを重視してきたのかを話し合って、家族の意見をまとめるという作業は、家族にとっては良かったのではないかと思います。また、帰国子女入試は日程がとびとびですので、体調管理に関してはわりと楽で、体調よく試験に臨むことができたと思います。逆に、あまりにとびとびでしたので、どこに焦点を合わせて勉強していけば良いのか焦点が決められなかったということはありました。1週間くらいの間に集中する一般入試とは違いましたので、ある時期にいちばん頑張って勉強するという流れが作れたら良かったですが。結果として体調管理もうまくできて試験を終えられたのはラッキーだったかなと思います。
▼ 司会
ご記憶に残っている範囲で結構ですが、受験された学校の面接ではどのようなことを尋ねられたのかご紹介下さい。
▼ K
「海外で暮らして、何がいちばん印象に残りましたか」ということは、複数の学校でよく子どもに質問されました。他には「海外でいちばん頑張ったことは何ですか」という質問、「日本の学校に戻ってきて、海外の学校とどのような違いがありましたか」ということも割と多く聞かれましたね。
▼ 司会
ご家庭の夕食の一場面などで、そんな話をしておくと本番への心構えとして良いですね。
▼ K
海外でどんなことをしたかという記憶は段々薄れていきますので、どんなイベントをしたかという過去の記憶の洗い出しはしました。
▼ 司会
Kさんの場合は、帰国されて受験まで1年くらいでしたが、もしもっと早く帰国されていらっしゃるご家庭でしたら、そういう記憶を呼び起こす作業は有効かもしれませんね。
▼ H
H模擬面接をやってくださる学校もありますし、予約制で英語の面接をしてくださる学校もあります。もちろん、そこでうまくいったからと言って、本番もうまくいくというのではないのですが、入試の雰囲気を経験するという意味では、そういうものを利用するのも良いと思います。また、帰国生というだけでもイレギュラーな生活を子どもたちは送ってきたわけですが、今の時期、本当に英語で戦っていけるのかな?それとも一般入試でもいけるのかなと迷われている保護者の方もたくさんいらっしゃると思います。日本の受験塾で良い成績を取って、さらに英語もできるというお子さんが周りには少なからずいらっしゃいます。うちの子は誠実に頑張っているのにどうして成績が伸びないんだろうって時期があると思います。そのような時によその子と比べないで、自分の子どもがゼロからどこまで行ったかなということに価値を認めた方が親自身も楽になりますし、親が楽になれば子どももきりきりしないでいけますので、精神面でどっしりと子どもを支えていけると良いと思います。12歳ですから、しっかりしているようでもまだ子どもですから。
▼ 質問者
貴重なお話をありがとうございました。GSCに入ると6年間は同じクラスとお聞きしたのですが、そのことに関してメリット、デメリットはお感じになられますか?
▼ K
6年間というものが、実際にはどのようなものなのかわからないのですが、娘は一般学級の帰国枠でも合格をいただいて、家族で話し合った結果GSCの方に通わせて頂いています。今のところ、私が娘を見て6年間で不安になるような材料は何もありません。実践女子学園に通うようになって1年と1学期が過ぎているのですが、クラス全員と仲良いというのではなく、今はクラスの一部のお友達と仲良くしているようで、この先いくらでもお友達の幅を広げられるわけですし、クラスの中での交友関係は流動的で友人関係に閉塞感を感じることはないと今の時点では思っております。
▼ H
こちらの学校を受験させる時に、6年間ずっと1クラスのままということは最初に心配したのですが、娘はとても楽しく生活しています。もちろんその中ではケンカもありますし、昨日まではうまくいかなかったということもあるのですが、6年間という時間がありますので、それを修復するには十分な時間があると思います。
▼ 日能研スタッフ
日能研の立場から聞かせて頂きたいのですが、クラス以外の学校行事はGSCも一般学級も一緒ですか? 部活動も盛んだと思うのですが、お子さんの様子はいかがですか?
▼ K
うちの子は美術部に入っています。中学はみなさんどこかのクラブに入らなければならないのですが、美術部はなぜかGSCの中1の3人だけでした。そのため他のクラスの子たちと接する機会がなかったのですが、2年になりまして、一般学級のお子さんも入られたようで、接する機会が少しできたようです。うちの場合は少し特殊でした。
▼ H
娘はバトミントン部に入部していまして、クラブ活動は一般学級の方と一緒で、時々一般学級のお友達の名前を聞いたりしますので、GSCの子だけで固まっているというのではなく交流はしているようです。
▼ 司会
ありがとうございました。では一度ここで終わりにさせて頂きまして、個別にご質問されたい方は、この場にお残り頂きたいと思います。Kさま、Hさまありがとうございました。
(拍手)

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