画一的な「国の学び」に対して、自由で、それぞれの個性に満ちあふれた「私学の学び」。
私学は、国の学びでは見逃されてしまうもの、こぼれ落ちてしまうものを「自身」の手でつくり続けてきました。
建学の精神。教育理念。校訓・校是・校則。校歌や校章、制服。学校行事。環境や施設。
そこに「いる」先生、「集う」仲間。歴史と伝統。卒業生。変わらないもの、変わるもの。
目に見えるもの、見えないもの。すべてが、その学校「らしさ=個性」であり、それこそが私学の持つ最大の魅力=多様性。
そしてそれは、「新しい未来」が本当に求めている持続可能な豊かさだと思うのです。
中学入試問題には各学校のアドミッション・ポリシー、子どもたちへの想い、「こんな学びをつくりたい。私たちと一緒につくっていこう」というメッセージが凝縮されています。
つまり中学入試問題は、進学後の学び=私学から始まる世界を紹介した予告編なのです。だからこそ、中学入試問題とその作問の意図を読み解いていけば、その学校がどんなチカラを育もうとしているか、求めているのかがわかります。