日能研ルーブリックでの評価(算数)
サンプル問題(算数)に取り組んだ子どもたちは、記述で答案をつくります。
つくられた答案について、「日能研全体ルーブリック」にある「評価項目(「課題発見」、「課題設定」、「課題解決」)」にしたがって、それぞれの項目の熟達度を評価していきます。
評価をするときには、設問ごとに作成された「設問ルーブリック」が用いられます。
「設問ルーブリック」とは何か、どのような視点で評価が行われるのか、実際の答案と「設問ルーブリック」をつかってご説明いたします。
- 設問ルーブリックとは
- 「日能研 全体ルーブリック」をもとに、各設問における「課題発見」・「課題設定」・「課題解決」の視点や基準に関する詳細を表したものです。
その設問における各評価項目の中で、各段階の熟達度を想定し、その特徴を書いてあります。各段階の熟達度を表すコトバを参考にして、何を、どんな風に、あるいはどうやって、これから進んでいくかという道筋を明確にしていきましょう。
答案例1
課題発見力 | |
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5 | この答案は、グラフのよいところとよくないところの両方について、示されたグラフに沿った説明がされています。特によくないところについて、その原因が明確に書かれていることから、レベル5と評価されました。 |
課題設定力 | |
5 | グラフの改善点が、よくないところを踏まえたものになっていて理にかなっています。どうして良くなるかという理由とともに書かれていることと、複数の改善点を挙げていることから、レベル5と評価されました。 |
課題解決力 | |
5 | 言葉だけでなく実際にグラフをかいて伝えていることで、さまざまなの人への説得力が増していることから、レベル5と評価されました。 |
答案例2
課題発見力 | |
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3 | この答案は、グラフのよいところとよくないところの両方について述べようとしているものの、一部にしかあてはまらなかったり、どこを指しているのかが曖昧であったりするため、レベル3と評価されました。 |
課題設定力 | |
2 | グラフの改善点を述べようとしているものの、間隔をそろえてシールの高さで比較するというグラフとしての機能の改善につながらないため、レベル2と評価されました。 |
課題解決力 | |
3 | 方法を説明しているものの、助詞の使い方の間違いがあったり、表現が曖昧であったりすることで、正しく伝わりにくいため、レベル3と評価されました。正しい言葉遣いで伝えられていれば、レベル4になります。 |