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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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4日目の底力

  • 年度:2026
  • 性別:女子
  • 執筆者:
結果が出ない日が続きました。昨日も一昨日も、そしてこの日が一番自信があったにもかかわらず、発表を見ると番号はありませんでした。「できたと思ったのに」「おかしいよ」「もう無理だよ。3日間全力を出したんだ。この3年間は何だったんだ」。そう言って悔しさをこらえきれず、泣き崩れる娘。胸が締め付けられました。

日能研の先生から電話をいただきました。「ここからは気持ち。まだチャンスがある。明日の受験生の中であなたは負けないはず。自信を持っていきましょう」
明日の入試の過去問は直近で合格最低点を超え、過去最高点が出ていました。そのことを伝えると、娘の表情が少しだけ前を向きました。そこからまた机に向かい、分からないところを一つひとつ確認しながら過去問に取り組みました。最後までやり切る覚悟ができたようでした。

その夜、娘はぽつりと「ママごめんね。たくさんお守り買ってくれたのに。」と言いました。そして、日能研で一緒に頑張ってきた友だちの合格を祈っていました。その姿に胸がいっぱいになりました。「あれだけがんばったんだから、明日は絶対大丈夫!」と声をかけました。
私は眠れぬ夜、寝息を立てる娘の頭をなでながら、「どうか最後は笑顔で終われますように」と祈りました。

4日連続の早起き。早起きが大の苦手な娘ですが、一度も弱音を吐かずに起き、朝食後は何も言わずに問題を解き始めました。受験校のシャーペンを筆箱に入れ、文化祭で買ったシュシュで髪を結んでいました。
満員電車の中でも算数の過去問を解く姿を見て、どうかこの努力が認められますように、と願い、涙をこらえました。

学校までの道のり。友達が前を歩いている姿を見つけました。みんな頑張ってる!と勇気が出てきたようでした。「でも私が一番頑張ったよね!行ってきます!」笑顔で校門をくぐっていきました。

しかし、試験後、とても微妙な顔で出てきた娘。初めて「できなかった」と言いました。「算数はできた。満点かもしれない。でも、社理ができなかった。多分無理だ」と。それでも表情はこれまでより前を向いていました。「入試で、満点かもしれないと感じる答案を作れたなんてすごいことだよ」と言うと、「そうだね。これ以上はできない。やり切った」と。その言葉を聞けたことが、何よりでした。

家に帰り、テキストの山を見ると少し切なくなりました。「あー、入学したかったな。でも、私は行きたい学校しか受けない、幸せな受験だった」と娘は言いました。親よりもずっと強かったその覚悟に、涙があふれました。

そして夜。「あったー!」という叫び声。豊島岡女子学園中学校の合格でした。顔を真っ赤にして跳ねる娘と手を取り合い、喜びました。娘の嬉し涙を見るのは初めてでした。
日能研へ報告。
「あきらめないでよかったですね。」「やっぱり底力を持っていたね」
支えてくださった先生方が、親子の気持ちを何度も前に向かせてくれました。心から感謝しています。

底力。
何年か前、某CMで聞いた言葉を思い出しました。
「うまくいかない時に、それでも続ける努力を底力と言うんだよ」

これから先、うまくいかないことがあっても、この経験が、この日のことが、きっと娘を支えてくれるはずです。
私には逆境に立ち向かう底力を持っている--
そう信じてこれからも前へ進んでほしいと思います。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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