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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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日能研が心の支えになった

諦めない想いが掴んだ奇跡

  • 年度:2025
  • 性別:男子
  • 執筆者:
忘れもしない、息子が小学3年の冬の事でした。
「僕、中学受験したい」「えっ?」

私も妻も地方出身、中学受験の情報は皆無に等しく、我が家には関係なくごく一部の家庭がやるものだと思っていました。
中学で頑張ってもらうよう、評判の良い公立中学の近くに住居を構え、上の娘も通い、息子も当然その学校に入れるつもりでした。
あとで聞くと発言の背景はいろいろありましたが、当時の私は、まあ悪い事ではないし本人が自ら勉強するって言うならやらせようか、位の感覚で軽い気持ちで始めさせました。
何も知らなかった私はその選択が、その後大変な道を歩む事になる事は全く想像できていませんでした。

自ら言い出した割には、親の期待をはるかに下回る勉強しなさっぷり。
塾に行くと刺激があるのでしょう、いつも楽しそうに行くが家庭学習は全く捗らず、当然テスト結果は伴わず・・・。
受験を迎える親という自覚も行動もきちんとできていない私の問題も相まって、スタートダッシュは大失敗、最初の1年はさっぱりな成績でした。

やっと本腰が入ってきたのは5年の上期、クラスが下がるかもっていう話が出てから。
下げるわけには行かない・・・父親の気持ちに連動して、本人の勉強スイッチが少し入り始めました。
毎週末に親子で日能研のテキストを読み、子供が解けなかった問題を大きなホワイトボードに書いて一緒に悩み抜いて納得する解答を見つけた事もありました。
少しずつ成績も良くなりそして大好きな歴史の授業も始まって、やる気が更に加速していきました。

多少の上下がありつつも緩やかな成績上昇傾向にあった所で、大きな落とし穴が。
4年からどんなに辛くても絶対に受験は止めない、って言ってた子が、とうとう根を上げました。
勉強を中断して本人と徹底的に話しましたが、若干11歳の子には精神的な負担が限界に達していたんだと思います。
結局6年の夏期講習、3分の1の授業を休んでしまいました。
お腹が痛くて突発休を繰り返す日々。親だけでは解決できず日能研に電話して何度救いの手を差し伸べてもらったことか。
恥ずかしながら家の中で私も妻も大きな声が飛び交ったのを覚えています。一番大変な日々でした。

それでも最悪の夏期講習を過ごした中で、親と日能研の想いも伝わり、本人の中で覚悟が決まったのでしょう、子供の目の色が変わり、再度前を向き始めました。

親が子供にできる事など限られていますが、それでも、不正解の問題に正答率別にカラー付箋を貼って再度解き直しさせたり、過去問の傾向や学校公表の出題予定の内容から、類似の入試問題を銀本や日特から拾って解かせたり、何度と日能研に面談を申し入れ、先生から貴重なアドバイスを得たりと、親子で役割分担し協力し合いながら、大きな目標に向かって進んでいきました。
そして過去最高の成績を取り、得意な社会も復活した状態で、偏差値では到底届いていなかったチャレンジ校の受験を迎えました。

初回の試験は不合格。
そして決戦の第2回、子供が受験をやり抜いて、精魂共に疲れ果てて帰ってきた日の夜、
家族全員が固唾を呑んで見守る中、合否確認のボタンを押し、PCに表示された画面には、
「合格おめでとうございます。」
自分の受験の合格の時よりも、それはそれは嬉しい出来事でした。
妻は泣いていました。私も味わった事のない感動でした。
奇跡が起きました。

その後に受けた第一志望の学校は桜咲かず、2度目の奇跡とはいきませんでしたが、受験が終わって本人が前向きに未来へ進もうとしている姿を見ていると、この3年間の苦労が報われたような気がします。
そして本人の中学受験を通して、親自身がとても貴重な経験をさせてもらいました。
もちろん反省点は多々あります。振り返るとああすればよかった、こうすればよかった、と挙げればきりがありません。

でも、希望の中学へ向かって共に努力を続ける素晴らしい仲間達に囲まれ、気づけば息子は、私が想像していたよりも発言も考え方もとても大人な子になりました。
こんなに親子で同じ目標に向かって取り組むこと、今後きっとないと思います。
想像以上に大変な道を歩みましたが、親と子を大きく成長させてくれた貴重な中学受験の日々でした。


最後に、日能研の皆様、大変お世話になりました。
本人の努力や親の併走だけでなく、信頼できる日能研があったからこそ、合格に届いたと思っております。
「困った時は日能研に相談してください」という言葉に甘え、子供の事で何度も電話をかけ、たくさん相談し、受験の最後の直前まで訪問し、迷惑ばかりかけてしまいました。
本当にありがとうございました。
日能研に頂いたご恩への感謝を忘れずに、そして子供が自立して人生を歩んでいけるよう、親として見守っていきたいと思います。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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