兄の影響で4年生から日能研に通っていた我が家のやんちゃ次男。
5年生の頃に見学に行った逗子開成中学校に一目ぼれし、ここに行きたい!と宣言していました。
第一志望は早い段階で決まったものの、併願校を決めるための学校見学は全て拒否。
何とか説得して3校ほど見学したものの本人の気持ちには刺さらず、逗子開成以外行く気はないの一点張りでした。
6年生になって志望校を提出する際も、併願校はどうしようかと聞いたら、「お母さんが適当に決めといて。」と。
それくらい息子には逗子開成しか見えていませんでした。(さすがに併願校はちゃんと話し合って決めました)
12月、ある程度成績は安定するものの逗子開成のR4には結局最後まで届かず模試を終えました。
10月から始めた過去問もそこまで点数が取れていないにも関わらず受かる気満々な様子を見て、兄の時に一度受験を経験している私自身はとても不安に感じていました。
1月、埼玉受験が始まりました。
午前に逗子開成と同じ偏差値の中学校、午後に2月に受験予定の安全校よりも少し下の偏差値の中学校を受験しました。
結果は2校とも不合格。
午前の学校は難しいかなとは思っていましたが、まさか午後に受けた学校まで不合格になるとは。
次の週にリベンジで逗子開成と同じ偏差値の学校をもう一度受験しましたが、またもや不合格。
埼玉3連敗に本人もさすがに焦りが出てきました。
小学校が大好きで1月もあまり休みたがらなかった次男でしたが、埼玉受験後からはほとんど学校を休んで逗子開成の過去問をひたすら解きました。
過去問もかなりの数を経験し、最初は散々だった点数でしたが1月の3週目には合格最低点前後を取れるようになってきました。
しかし、2月1日まであと4日と迫ったある日、朝起きたら「やっぱりみんなと一緒に地元の中学校に行きたい。」と言ってきました。
よくよく話を聞くともうすぐ入試が始まるというプレッシャーと毎日の過去問への疲れが出ていました。
午前中少し勉強したら、もう一回逗子開成を見に行こう!帰りに大好きな海鮮丼でも食べようか!と提案したところ、最初は乗り気ではなかったもののお昼頃には行こうかな~と乗ってきたので、二人で逗子開成まで行ってきました。
そこで見た生徒さんの楽しそうな笑顔や砂浜を走る姿を見て、やっぱりこの学校に行きたいという気持ちが戻ってきたようでした。
迎えた2月1日。
午前中は逗子開成、午後は第二志望の学校を受験しました。
この日に午後受験の結果は出ましたが、本人を動揺させないために2月2日の試験中に結果がわかると伝えていたので、この日は本人には伝えませんでした。
2月2日
午前中は安全校を受験し、一度家に帰ってきました。
その際に1日の結果を二つとも確認。
結果はどちらも不合格、埼玉からまだ一度も合格を頂けていない現状に息子の気持ちも限界だったのかもしれません。
涙を流しながら「もう嫌だ。」と言う息子を何とか奮い立たせ、午後受験に送り出しました。
その夜、午後受験から帰って来た息子は2日の午前中に受験した学校の結果を確認。
見事、初めての合格を勝ち取りました。
初めての合格に家中を走り回って喜ぶ息子を見て、家族一同笑顔になりました。
ただ、第二志望の学校は残念ながら不合格となってしまいました。
2月3日
逗子開成を受験。
1日もそうですが、本人的には手ごたえはあった模様。
ただこれまでの結果を踏まえ、5日の逗子開成に向けて準備をするために、午後は日能研へ向かいました。
日能研では担任の先生や算数の先生が待っていてくれ、本人の気持ちを盛り上げてくれました。
その際算数の先生からは、「多分1日に逗子開成ではなく第二志望の学校を受けていたら君はそこには受かったと思う。でも、この選択は間違ってないよ!」と言われたそうです。
「間違っていない」
その言葉に親子共々本当に救われた思いでした。
2月4日
試験は受けず、自宅でひたすら社会と理科の暗記(メモチェ)を確認しました。
そして2月5日、最後の試験。
清々しい顔で学校から出てきた息子。
本当にこの5日間よく頑張ったねと、たくさん息子を褒めました。
息子もプレッシャーから解放されたのか、たくさん話をしてくれて、とても楽しい帰り道でした。
2月6日
息子は久々の小学校にウキウキで向かいました。
9時、私一人で不合格という結果を受け止めました。
帰宅した息子も落ち込みはしましたが、「この選択に悔いはない!」と叫んでいました。
2月8日 朝8:50
逗子開成中学校から繰り上げ合格のお電話を頂きました。
土曜日だったので息子もその場にいて、家族で泣いて笑って大騒ぎでした。
合格証もメールに送られてきたので印刷して息子に渡したら、今までで一番の笑顔で受け取ってくれました。
我が家の中学受験は周りよりも少し長い、この日にやっと終わりを迎えることが出来ました。
5年生の頃から入学を熱望していた学校。
偏差値が足らずに何度も第一志望を変更させたほうがいいのか悩みましたが、一途な思いはこの中学受験という困難を乗り越える上でとても大切だったのかもしれない、最後の最後まであきらめなければ子供は必ず伸びると感じました。
また私たち親も、子供が希望する学校が現状難しいとしても、子供の希望が叶うよう信じ、最後まで寄り添い、サポートすることは大切だと実感しました。
息子のぶれない気持ちに感服するとともに、春から逗子開成中学校で今度はどんな目標を見つけてくるのか楽しみにしたいと思います。
- ※
- 今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。