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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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波乱万丈の半年間

  • 年度:2025
  • 性別:男子
  • 執筆者:
小学6年の夏くらいから机に向かう時間が減り始めた。
元々本が好きだったので、連絡用に渡したスマホに気分転換として本の朗読アプリをインストールしていたが、これを聞く時間が増えるようになり、連動して成績も下がり始める。
R4だった安全校もいつしか努力ゾーンへ、R2~3だったチャレンジ校も星がほとんどなくなる。
一緒に勉強しようと声をかけるも、「一人でやる」の一点張り。
256ファイナルの第一回目、第二回目と受けるも惨憺たる結果に。
感情的になることは避けようと、本人が望む学校に行けるならそれで善しと考え、それ以上の追及はしなかった。
ただ、日能研全国公開模試の結果が出るときは、点数が改善してないか、判定が変わってないか、気になることが多くなる。
冷静に256ファイナルの結果を話合い、本人はなかなか決断できなかったが、第三回目の256ファイナルで志望校を第一志望の学校から第二志望の学校に変更。
それでも第三回の結果は、合格には程遠いものでした。

1月受験は第一志望~第三志望とよく似たレベルの学校を予定通り受験したが、すべて不合格。
第三志望と同じ学校に関しては合格基準に1点足りず不合格。
日能研の室長に相談し、1月受験で不正解だった部分を分析し、合格力トレーニングテキストで徹底的に苦手克服を実施すると共に、急遽追加で1月受験することにした。
追加受験の学校の過去問がダウンロードできたので、さっそくダウンロード。
その日から追加受験までの2週間は、過去問を解いて苦手部分を確認し、間違えた問題は合格力トレーニングテキストを解いて、徹底的に苦手対策を実施。
また、これまでのテスト振り返りで分かってきた苦手とする問題や毎回テストで間違える問題についても対策を実施した。
この期間は非常にもどかしかった。
模試がないので、どれだけやっても手応えが得られない、どこまでできるようになっているか分からない。
ただひたすら、トレーニングテキストを解いて丸付けをする。

そして、いよいよ追加受験の日を迎えた。あっという間に試験も終わり、帰路に就く間、試験問題を次々と思い出し、回答内容があってるかどうか確認することができた。
翌日の午後、緊張しながら合格発表の時刻を待つ。年明け早々の不合格判定からのここまでの努力を思い出していた。
そして発表の時間。PCの画面に「合格しました。」の文字。
ようやく本当の受験で初めての合格をもらうことができた!
うれしかった。本人の喜びは一入だと思ったが、あっさりしてる感じだった。というのも、合格発表を見終わったら、すでに2月受験に気持ちを切り替えていた。
合格発表の余韻もそこそこに、2月受験校の過去問をひたすら解いた。間違えた部分は合格力トレーニングテキストを繰り返し解いた。
間違え続けていた問題も正答できるようになってきた。第三志望校の過去問は、安定して合格基準点までとれるようになってきた。
第二志望はとれたりとれなかったり。第一志望はやはり問題のレベルが違ってた。解き続けることで問題に含まれる情報量の違いを実感できるようになった。

そして2月受験が始まった。
初日の2月1日は午前と午後で第三志望の学校を受験する。
雪予報もあり寒かったが、防寒対策をして試験会場に入る。
保護者控室で子供と一緒にお弁当を食べながら、午前中の試験を振り返ったが、なぜか間違えた問題ばかり正確に覚えていた。
午後の試験も終わり、午前午後のダブルヘッダを無事に終わらせることができた。
子供はくたくたに疲れていた。
帰宅して、夕飯にお風呂に明日の試験準備を早めに終わらせてまずは午前の試験の合格発表を待った。
合格発表の結果を表示するボタンは本人が押したいというのでパソコンの前に陣取ってもらった。
秒読みして、発表の時間にボタンを押す。PCの画面に「合格しました。」のページが表示された。
夜10時くらいに大きな声で喜んでしまった。それくらいうれしかった。
日能研に合格の連絡をした。先生から「おめでとう!」の言葉を頂きました。そして気持ちを切り替えて明日に備えて寝ることにした。

2月2日の午前、第二志望の学校。
予定では第三志望の3回目の試験が午後にあったが、昨日の試験で合格できたので今日は午前のみ。
少し緊張した様子で試験会場に入っていった。
試験終了し、今日の試験の出来を聞いてみると、一通り回答欄を埋めることはできたようだ。
今日の夜も合格発表があるので、早々に準備を終えて合格発表を待つことにした。
本人は疲れが出てきたのか、ベッドで横になってるので発表の時間になったら呼びに来てほしいと言われた。
発表の10分前に呼びに行き、今日も合格発表のボタンを押したいとリクエストがあったので、お任せした。
いつもの秒読み、そしてボタンを押す。
PCの画面に「合格しました。」のページが表示された。
夫婦で顔を見合わせてしまった。本当にやってくれたと思えた。本人は弟とともに大喜びしてた。
まさか第二志望の合格まで掴むとは。ひたすら解いた過去問と合格力トレーニングテキストのおかげだと思った。
明日はいよいよ第一志望の学校。しかも朝が早いので早く寝ることにした。

2月3日、第一志望の学校に向かう。今まで見たことがない数の受験生と保護者がいて駅から学校まで大行列を作っていた。
あっという間に試験も終わり、校舎から出て来た時の顔からは緊張が抜けていて、優しい顔になっていた。
昨日と一昨日で合格を頂いているので、受験は今日でおしまい。
「いやー、むずかしかった。。。」
これが最初の一言目だった。
頑張ったね。お疲れ様。
結局第一志望の学校は不合格だった。
3勝4敗。最初の3敗があったからこそ、巻き返しができたのだと思います。

どの学校も学園祭に足を運んで、本当に行きたいと願っていた学校ばかりだったので、本当に幸せそうです。
学校からは春休み中の大量の宿題をもらったので、受験勉強の時期さながらに机に向かって取り組んでます。
日能研の室長、スタッフの方々、先生方には大変お世話になりました。ありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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