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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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4年間の挑戦と気づき、そして新たな一歩

  • 年度:2025
  • 性別:男子
  • 執筆者:
4年間の塾通いを経て迎えた中学受験。目標としていた学校には合格できませんでした。

振り返ると、子どもがどこで苦労しているのか客観的に把握できていなかったことが、大きな反省点でした。冬期講習中の様子を見たとき、基礎が全然定着していないことに愕然としました。もっと早くに気づき、適切なサポートができていれば、結果は違っていたのかもしれません。

結果として、抑えの学校として受験した2教科受験の学校には合格できたものの、理科と社会を含む受験では1校も合格を得られませんでした。興味深いのは、合格をいただけたのが1月に初めて説明会に参加し、それから過去問に取り組み始めた学校だったことです。もっと早い段階から、先入観を持たずにさまざまなレベルの学校を見学しておくべきでした。

また、家庭での復習も、すべてをやり直すのではなく、より戦略的に取り組ませるべきだったと感じています。無闇に難問に取り組むのではなく、基礎固めと定着を重視することが何より重要だと痛感しました。

一方で、結果だけを切り取れば必ずしも成功とは言えなくても、この4年間で培われたものは決して無駄ではなかったと信じています。授業や復習で問題を解く過程で鍛えられた思考プロセス、計算や漢字に毎日コツコツと取り組む姿勢は、すぐに結果として表れるものではないかもしれません。しかし、今後のチャレンジ精神につながると信じています。

さらに、受験を通じて親の伴走の重要性を改めて実感しました。家庭学習の進捗管理やアドバイスに親が関与できていた時期と、そうでなかった時期では、成績の伸びに明らかな相関がありました。学習の質を高めるためには、親が適切な距離感で関与しながら、効率的な学習方法を模索することが大切だと感じました。

そして今日、無事に入学手続きを終えました。改めて学校を訪問し、学校職員や生徒たちの雰囲気を肌で感じながら、学校の教育理念をウェブサイトや動画で確認しました。この学校での6年間が、息子にとって充実したものになるよう願いながら、親としてできることを模索し続けていこうと思います。

これから中学受験を目指すご家庭にとって、家庭学習の進め方を考える上で少しでも参考になれば幸いです。

最後に、4年間支えてくださった塾の先生方、関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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