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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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受験アドバイス〜親として学んだこと〜

  • 年度:2022
  • 性別:女子
  • 執筆者:
今年、中学受験を終え、私立女子中高一貫校に合格・進学した娘の父親です。
振り返ると、2月1日本番のために、親子で取り組んできたことは一生の財産であり、かけがえのない時間となりました。
また、多くの経験と勉強をさせていただきました。

本投稿は、中学受験に向けて親子で頑張る方々への私が感じたことをアドバイスさせていただき、ご参考としていただければ幸いです。
項目は(1)5年生までの学習、(2)6年生における学習、(3)メンタルの維持、(4)受験校選びについてご紹介させていただきます。

(1)5年生までの学習
3、4年生では基礎的な学習をします。具体的に毎日計算・漢字は欠かさず行います。また、社会の歴史的建造物等を実際に見に行き、理科の実験や観察を通じて学習します。
例えば、歴史的名所に足を運ぶ、太陽の日の出から日の入りまでの観察、顕微鏡での植物の観察を行いました。5年生では、机に向かう時間がさらに長くなり、3、4年生での学習習慣、基礎知識や経験が5年生の成績に繋がります。5年生では苦手科目・分野がはっきりとし、成績の波も生じます。ここで一喜一憂せず、苦手科目・分野を確実に取り組み、クリアすることが大切です。子どもはどうしても「苦手=嫌い」な科目として捉えてしまうため、なかなか苦手科目に取り組もうとはしません。よって、親が一週間の学習計画などを子どもと一緒に考えて取り組みを促してあげることが重要です。

(2)6年生における学習
6年生では総復習を一気に行います。例えば、社会の地理・歴史はそれぞれ一か月以内で復習します。ここで苦手科目・分野があると時間を費やしてしまうため、5年生までに苦手科目・分野は少しでもなくしておくことを推奨します。
夏期講習を乗り越えると問題演習となり、引き続き、5年生までに確立した学習習慣を継続しつつ、問題演習に取り組むことが重要です。また、合格への近道は絶対過去問演習です。過去問は5年分(1・2回)を2周しました。子どもはかなり自信を持って本番に臨めたようです。(銀本の類似問題もオススメです。)

(3)メンタルの維持
学習は、子どものメンタル次第といっても過言ではありません。テスト当日はもちろん、塾の授業にも影響します。私は、様々な中学受験や子育てに関する本を読んで勉強してきました。その中で、家庭の安定が重要であると学び、笑顔を絶やさず明るい雰囲気の家庭を心掛けました。高学年の子どもは小学生とはいえ、心は立派な大人です。家庭の状況にはかなり敏感に反応し、子どものメンタルに影響します。子育ての方針は各ご家庭次第ですが、お子さんに合わせた接し方について夫婦で話し合っておく必要があると思います。

(4)受験校選び
受験校選びについても最後まで考え、悩む事項です。そして最も重要です。これもご家庭によって受験校選びの視点は様々だと思います。校風、教育理念、教育方針、大学進学実績、共学・男女別など。このように、視点はそれぞれ異なりますが、私が「受験校選びに失敗しない」ため、やっておいたほうがよいと感じたことを3点ご紹介します。ただし、ここで言う「受験校選びに失敗しない」というのは「合格後に子どもも親も納得して入学できる」という考え方であり、入学後の学校に対する考え方は含んでいないことを説明しておきます。

1点目は受験校(予定も含む)へは必ず見学へ行く。親は大学進学実績や偏差値を見てしまいがちですが、子どもは学校生活をイメージしています。「ここで6年間過ごしたい!」と思える学校かどうかを事前に見ておく必要があります。また、見学の際には学校の先生や生徒さんと話してみてください。先生の熱意や生徒の印象は学校によってまったく違います。

2点目は子どもと親の考え方を常に共有し、親は全力でその学校の情報収集にあたる。情報収集すると様々なことが見えてきます。第一印象はよくても、やっぱり合わないかもという学校もあると思います。したがって、過去問を含め情報収集は必須です。

3点目は、受験校を一校に決めつけないことです。第一志望を目指すことは非常に重要ですが、第一志望と同じくらい進学したい学校を決めておくことも重要です。中学受験は一生に一度だけのチャンスであり、本番に絶対成功するとは限りません。その時に「この学校を合格できてよかった」と思えるように、親として考えておく必要があります。選ぶ際は、チャレンジ校、相応校、安全校の3パターンで考え、試験日を確実に把握しておくとよいと思います。

最後に、受験に関するドラマや映画が多くありますが、「奇跡」というものは起こります。受験生は最後まで諦めずに、親は子どもを最後まで信じて全力でサポートすることが必ずよい結果に繋がるのだと、この期間で私が最も学んだことです。

この投稿を最後まで読んでいただき、少しでもお力になれれば幸いです。
応援しています。~がんばれ中学受験生~
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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