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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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受験体験記〜4年偏差値47→6年偏差値62 いつ何をやったかの記録2〜

  • 年度:2025
  • 性別:男子
  • 執筆者:
日能研に4年生のスタートからお世話になり、マイペースな息子への、辛抱強い先生方の励まし・サポートのお陰で最後は無事に第一志望校に合格することができ、感謝しております。
この中学受験を振り返り、あんなこと、こんなことがあったなと一つ一つ振り返ってみて、私たち親子が経験したことが、少しでも後に続く受験生たちの参考になればと思います。

■小学4年生<受験勉強開始>偏差値47ー61
”学校以外の場所でちょっと難しい勉強”に体を慣れさせる期間。
他の習い事は水泳と英語。
スケジュールに余裕のある4年生のうちに色々な学校の文化祭に行くと良い。

■小学5年生<情報収取&読解力強化>偏差値53ー64
毎日勉強する癖をつけるため、栄冠への道は毎回こなす。
秋頃から少し勉強時間を増やす。(夜11時~12時の間に就寝&朝7時起き)
見直しノートを準備し、テスト後に必ず見直し(なぜ間違ったか?何を知っていれば次に同じ問題が出たときに解けるのか)を毎回行う。

■小学6年生
【2月】2月の受験シーズン、塾が休みになる2週間程度の期間を利用して、
5年生本科の育成テストの算社理を、全て解き直した。
これは良かった。1年分を一気に思い出せ、苦手な所の把握にもなり6年生の良いスタートが切れる要因になった。
→偏差値66
【3月】漢字の強化の為に、漢字の問題集を毎日1ページ行う。
【4月】時事問題への対応と読む力をつけようと朝日小学生新聞を取り始める。数校の文化祭を訪問。

【5月】<志望校確定&学習スケジュール作成>
第一志望校が明確だったので、傾向が似た学校や本人の希望で併願校を決定。
国語以外の栄冠は全て2回/週解く⇒偏差値65
志望校の偏差値+5の成績を目指すよう目標設定。

【6月】偏差値71まで上昇
うちの子にこの時期にこの偏差値は早すぎた。
この後、子どもが慢心し成績が落ちるきっかけになったと思う。

【7月~8月】<夏期講習>
毎日昼から夜までみっちりと塾で勉強して疲れもあるのか、午前中ダラダラしてしまう。
本当はここで新聞を読み進めたり、算数の強化をしたかった。
偏差値は簡単に10程度は下がるから油断するなと声かけるが響かず。
とりあえずメモチェなどはこなすが、塾から指示された提出物をやっていないなど、後の面談で発覚するもの多数(怒)
■後期日特は2月1日受験校で設定。研究講座は体力の心配と、見直しなどの時間がなくなるため毎週土曜日のものは回避。祝日3回の第一志望校のもののみ選択。

【9月】<成績下降期>偏差値58
夏期講習で皆がしっかり学習した分、周りの平均点が上がり、偏差値は下がることは想定していたが60を切ることは想定外。とにかく算数が悪い。
●テコ入れをするためまずは夏期講習の428を再度解き直すことと、「場合の数」のトレプリをいただき少しずつ解き進める。

【10月】<残り100日>偏差値63(算数は66)
10月から2月までのカレンダーを作り、いつ過去問をやるか?などを一緒に確認。
●過去問は初めのうちは親が管理していないとダメ。
両親ともに用事があり、家に子どもだけがいる時にやらせてみたら・・・
(う~ん、最初でこんなに点数取れることはないかなあ・・)という点数(汗ということで、次以降は親がいるとき以外は過去問はやらないことにした。
併せて子供には「過去問は、問題に慣れるだけでなく、分からない分野を炙り出し、強化するポイントを見つけられるから、どんどん間違えて良いんだよ」と伝え、間違えることの恐怖から誤った行動を起こさないよう、マインドセット。

【11月】<弱点補習>偏差値62
算数の成績がまた落ちてきている。
算数の勉強時間を増やすも一問に時間がかかりすぎ、他の勉強に手が回らないという悪循環。
基本問題はスラスラ解けるが、応用問題になると途端に手が止まる。
●入試問題の形式に慣れることと、応用問題への取り組み方を身に付けるために過去問に取り組むも振り返りに時間がかかりなかなか進まず、親は焦る。。。が、肝心の本人はどこ吹く風。。

【12月】<本格的に入試問題着手>偏差値62
なかなか上がらない。理科は良いが他がいまいち上がってこない
とにかく過去問を進めるように塾から指示を頂き、引き続き入試問題に慣れることを狙う。
●算数が上がらない場合に備え国語もテコ入れ
文章のタイトルや全体像を把握して問題に取り組む事、流れを読む事、文章に線や印をつけすぎない(無駄な時間を費やさない)。
選択肢は傷付けて選ぶ事、記述はまずは傍線部の近くで答えを探す事を徹底
→後々徐々に点数が取れてきて国語がポイントゲッターに。

今後の成績次第では、受験予定校を見直すことも考えたが、子どもを信じ、本人が行きたいところを掲げたまま、間に合うタイミングで”スイッチ”が入ることに賭けると腹をくくる。
と言いつつ、志望校のパンフレットを改めて見せたり、部活の話をしたり、スイッチ探しの為あの手この手を繰り出す。

【1月】<一気に追い込み&朝方移行の時期>
元旦は両親の実家で半日ずつお祝い。
親は入試当日の動きを入念に確認。
(起床時間、電車の時間、誰が合格発表を見に行くか?合格したらいつ入学手続するか?入学金振り込みのリミットはいつか?落ちたら何時にどこを追加エントリーするか?等も)

迎えた1月初旬の地方校入試(偏差値61)
ここは受かるだろう、と思っていた学校を・・・算数で落とす。
しかしこの結果により、2月1日まで残り3週間のところで、やっとスイッチが入った!

●1/14から学校を休み、親も午前中は家にいるようにし、毎日午前中に過去問→昼から塾の自習室で過去問見直しとトレプリを繰り返す。
自宅で進まなかったのが嘘のように自習でタスクを次々こなしてくる。
1月中に第一&第二志望校の過去問は6年分解き終わる。
徐々に過去問も安定して点数がとれるようになる。
1月校の今年の入試問題も数校解く。

●この頃から、8時半には頭が働くよう5時半起き、
寝る前に語彙など記憶系を学習、22時より前に就寝して頭を休ませ、身体と頭の体調管理を最優先。

1月下旬の千葉難関校(偏差値65)
●大浴場と朝食ビュッフェがあるビジネスホテルに前泊し旅行気分で親も子供も、体も心もリフレッシュ♪
試験は総じて良い感触だったそうで、結果は「合格」。
これは本人の自信になった。
その後も過去問→塾での自習を継続し、過去問も合格者平均点を超えるほどに。
(1月下旬頃から、入試当日の朝に起きる時間に合わせ5時起きの生活に)

2日校(偏差値69)の過去問をやりたいというのでやってみる。
「すごい考えさせられた」と超難しかった様子だが、
「逆に1日校と3日校が簡単に思える!」と、変に自信?になったようで良かった?のか?
●最終週は、ファイナルのテスト問題や学校別研究講座の問題を一通り解き直す。

【2月】<本番のケアレスミス防止とメンタルケア>
●日能研で頂いたオレンジの小ノートに、普段テストの前に声掛けしていた事を記述。
当日朝に伝え忘れてもノートを読むことでフォロー。
更にそれぞれの学校の科目ごとに気を付ける事項(間違えやすい癖)を記述し、"御守ノート"として各試験前に見る様に伝えて渡す。
ブドウ糖ラムネもテストの合間に摂取できるように渡す。

《本番》
2/1 初戦(偏差値65)
行きの電車の中で、日能研の教室が開催してくれた朝のZoomに参加し先生方の声が聞けてリラックスした様子。
息子自ら「1月に合格点が取れている過去問と同じように、2025年の過去問と思ってやってくる!」と口に出したことで、
「あ、大丈夫だな」と思い笑顔で送り出し。
⇒結構手ごたえがあった様子

お昼を塾の部屋で取らせていただき、午後受験へ
⇒「簡単だった♪」とこちらも手ごたえを感じている様子

2/2 記念受験(笑)
「楽しんで来い」とだけ伝えて送り出し。試験時間中に2/1受験校の合格通知を受け取る。
⇒終わった後は笑顔で「難しかった」と。それはそれでよしとした。
⇒2/1校の合格を伝えると「ヨシっ!」と小さくガッツポーズ
しかし、気持ちが緩んでいる様子が見て取れたので、気持ちを引き締め直すことも狙い、帰りに塾に寄り算数の質問を促す。

2/3 本命受験(偏差値63)
緊張をしている様子だったので頭をくしゃくしゃ撫で、御守ノートを必ず確認するようにと送り出す
 ⇒試験はまあまあな感触だった様子

結果
 1日校はダブルで合格を頂き
 2日校は残念
 3日校の第一志望校からも無事合格をいただき終了

直前までどうなるかと焦りましたが、最後の1ヶ月でグっと伸び、ギリギリ間に合った受験でした。12歳の子どもの甘えをどうコントロールするかに四苦八苦しましたが、甘えられない環境に身を置くことで覚醒してくれた様に思います。
ぎりぎりまで支えてくれた日能研の方々には本当に感謝しています。

これからの6年間、息子が熱望した学校で、充実した時間を過ごせることを願ってやみません。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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