僕は聖光学院中学校が第一志望だった。1日は開成中学校を受けることにした。開成の試験の時、問題がとても難しく、落ちたと思った。2日は聖光学院の試験。過去問をやり込んだだけあって、問題は解けた気がした。
3日、別の学校の試験から帰ると、衝撃的な知らせを聞いた。開成に合格していて、聖光学院は不合格だったのだ。どうしてだろうと思い、日能研のサイトにアップされていた解答を見ると、算数でケアレスミスをたくさんしていた。時間がなくて焦ってしまったのだ。塾の先生に相談して、僕は方略を考え直した。今までは得意な問題から解くことにしていたが、次からは時間がかからない問題から解くことにした。この二つは似ているようで違う。苦手な問題でも、図を書けばすぐに解けるような問題は時間がかからない。逆に、得意な問題でも、計算する量が多い問題もある。時間がかからない問題から解いていくことで、得意な問題にたくさん時間を掛けられるようになり、ケアレスミスが減る。
4日、聖光学院の二次試験。算数は方略通りに解いた。もう試験がないため、5日の合格発表はリアルタイムで見た。ボタンを押すと、桜が舞っている画面で嬉しかった。
このように、方略をしっかりと考えておくことは大事だ。過去問を解くときにも、ただ解くのではなく、方略をいろいろ変えて、自分にあった方略を見つけておこう。そうすれば、僕のように「実力はあるのに不合格」という事態は避けられる。第一志望に偏差値では届いているけれど、なかなか過去問では点数が取れないという人は参考にしてほしい。
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- 今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。