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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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右肩下がりの6年前期からの逆転V

  • 年度:2025
  • 性別:女子
  • 執筆者:
うちの娘は、5年生最後の1月日能研全国公開模試を自己ベストの偏差値(4科で53)で終えて、6年生を迎えました。この頃は「さぁ6年生いくぞ!」と意気揚々としていました。

ところが学年が変わったとたん、2月から6月にかけて日能研全国公開模試の偏差値が毎月、49→46→・・・と、右肩下がりで落ちていき、ついには1月の時点からマイナス10の43まで落ちました。また、育成テストも2月に切り替わった途端、クラス平均を切るようになったばかりか、クラス平均と20点近く離れることも続きました。

理由はシンプルです。新しい環境への適応に鈍いところがあるうちの子ですが、5年生までは金曜日の授業の後に、土曜にみっちりテスト対策をして臨んでいたものが、6年生では土曜授業、翌日曜にテストというスケジュールになり、全く対応できていない状態でした。また、6年生は1回の授業進度がとても速くなりますが、そのスピードアップにも対応できていないことも顕著でした。(ボロボロと頭から知識がこぼれていく感じ)

この頃の娘はもう大パニックで、自信喪失、クラス落ちの恐怖から試験になる度にお腹が痛くなるくらい追い込まれていました。
親も「志望校、下方修正か?!諦めなきゃいけないのか。。。」と動揺が隠せなかったです。そんな、いまにも折れそうな娘の心をクラス担任のF先生が「学力がすぐに落ちるなんてありえない。まずは早く6年生の学習ペースをつかもう」と励ましてくださったり社会科のS先生が「必ず伸びてくるから全範囲の学習が終わるまでの前期はとにかく耐えろ。夏休みが勝負。」と常に支えてくれて、それだけが娘の心の拠り所でした。

「まずは育テから」と、クラス1位を数回とるまでになんとか立て直しましたが、模試は満足な結果が一度も出ないままついに天王山の夏期講習を迎えてしまいました。

夏期講習は、親から見ても本当に、本当によく勉強しました。小学生があれだけの苦境に屈せずに自分を信じて頑張りぬいたことに、親バカかもしてませんが、誇りに思えるほど立派でした。互いに励まし、競い合う友達の力のすばらしさもまじまじと実感しました。

迎えた勝負の、そして全範囲の学習終了後初めてとなる9月模試。
「2月の勝者」でも「下がるのがデフォルト」とされる模試ですが、もうこれ以上は下がれない崖っぷちの我が家でしたが、底値から+6の49を出し、第一志望B判定になりました。たかだか模試の偏差値ですが、本人のメンタルへのプラス効果は表現しつくすことができないほど、大きな大きな心の薬でした。続く10月はさらに続伸の52でA判定を出し、「戻ってきた、これで第一志望への挑戦権を得た」という感覚がありました。親子ともども、「この学校に照準合わせて挑むぞ!」と気持ちに勢いが出たのを覚えています。

しかし今度は過去問です。先輩方がそうだったように、最初はまったく取れない、「噂には聞いていたがここまでか」ってくらい歯が立たない。
でも、不思議なものです、徐々に子どもは適応していきます。月並みですが、受験当日まで伸びます。第六志望から徐々に合格点をクリアしていき、12月中旬には第一志望の合格点まであと1点、というところまできました。「間に合うのか?!」なんて親は常に不安でしたが、1月ラスト10日間には第一志望の初見の過去問で、合格最低点+40点くらいを安定して出せるようになっていました。
そして2月1日、見事に第一志望に合格することができました。

もし同じような苦境に立たされたご家庭がいたら、心から伝えたいです。

諦めるのはいつでも、誰でも、できます。だから今でなくていい、あなたの子でなくていい。
合格を信じて最後の1日、最後の1秒までファイティングポーズをとってください。
諦めずに、自分を信じて努力し続けた先に、栄冠があります。
NEVER GIVE UP!
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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