私達がK中学校と出会ったのは息子がまだ小学校4年生だった頃でした。この日私は午前中趣味のテニスレッスンに行き、その後息子のオンライン説明会に参加する予定でした。ところが午前中のテニスレッスンに行った際に右足首に激痛が走りました。普通ではない痛みだったものの、自宅に帰りオンライン説明会に参加したところ、すごく楽しそうな雰囲気、そして子供が伸びそうな印象を持ちました。その夜オンライン説明会参加者を対象に学校の見学会を急遽開催してくださるというお話があった事から、無理をして家族で参加させていただく事にしました。その後何度か見学会に家族で足を運ぶ中で熱意のある先生方とお話をさせていただいたり、素敵なキャンパスを見学した結果、それまで明確に行きたい中学校がなかった息子はこの日から入試当日まで常に「一番行きたい学校は?」と聞くと「ダントツでK中学校!」と答えるようになりました。妻と私も幼稚園から勉強していた英語をもっと伸ばせる環境がある事、一人一人の子供に向き合ってくださる先生方が沢山いらっしゃる事、そして何よりも学校と家庭の両輪で息子の成長を見守れる環境がある事をとても魅力的に感じました。
その後実は私の足は腓骨筋腱脱臼という大けがだという事が分かり、入院・手術をする事になり、しばらく学校見学もお休みをしたものの、私の怪我が癒えてからは定期的にK中学校のイベントへの参加も再開し、息子とテニスの部活体験や、英語の授業体験などに参加しました。
ところが息子はK中学校に入りたいという思いはあったものの、5年生に入り少しずつ日能研の勉強に苦戦するようになりました。育成テストや日能研全国公開模試でも点数が伸び悩み、6年生に入ってもその状況は変わりませんでした。長期間に及ぶ受験勉強や、4科の準備と並行して続けていた英語の負担からストレスが溜まり、家でも家族とぶつかる事が増えました。
6年生の11月、日能研の先生との面談があった際には直近の模試の偏差値がK中学校の合格者平均とかなり開いてしまい、2月1日の午前中の4科の試験は厳しいのではないか、という話になりました。息子に第一志望を確認したところ、本人のK中学校に行きたいという思いは全く変わらなかった為、息子のK中学校合格のチャンスを最大化する戦略を妻と一緒に練りました。まず、受験までの残り3か月は4科目の中でも比較的成績の安定していた2科に絞り、受験も4科から2科受験に切り替え、過去問をひたすらこなしました。また、英語については、幼稚園から勉強を続けていたので、それまで準備をしていなかった英語については2月2日に行われる英語入試を視野に準備を進める事にしました。英語入試については日能研の勉強の合間に私が息子と二人三脚で準備を進めました。英語については過去問だけでなく、苦手な問題のオリジナル問題を準備したり、学校が行っていた土曜講座にも参加し準備を進めました。
そして運命の2月1日が来ました・・・。この時点では2科よりも英語の試験でなんとかひっかかってくれればと親としては思っていたので、2月1日の午前中の2科試験については、試験の雰囲気に慣れてくれたら良いという気持ちで気楽に息子を送り出しました。試験から戻ってきた息子は開口一番「難しかった・・・」と話していたのでやっぱり厳しいかな、と思いながら翌日の英語入試に向けて気持ちを切り替えました。ところが、その夜試験結果を見ると「合格」の二文字がありました!息子は英語入試の方が厳しいと思っていたようで、2科の試験にすごく高い集中力で臨んでいたようで、無事合格をいただく事が出来ました。その夜は家族で嬉し涙が止まりませんでしたが、せっかくならば英語の取り出し授業が受けられるようにと、翌日の試験に向けて気持ちを引き締めなおし翌日の試験に備えました。2月2日の英語入試も一緒に試験を受けていた受験生の英語のレベルの高さに本人がびっくりしていたようだったので、さすがに厳しいかなと思っていましたが、夜試験結果を見るとなんと再び「合格」の二文字がありました!息子の力に驚かされ続けた受験本番の2日間でした。
直前まで絶対に合格は厳しいと思っていたK中学校に息子が合格できたのは本人の今までの努力、当日の高い集中力と、そしてなんとしてもK中学校に入りたいという強い思いの賜物だと思っています。でも最後まで本人の気持ちを尊重し、志望校を諦めなくて良かったと思っています。子供たちは受験直前、そして受験当日も成長し続けているので、最後まで子供達を信じてあげてください。
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