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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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不合格は合格へのステップ

  • 年度:2025
  • 性別:女子
  • 執筆者:
娘は開智中学校(岩槻)は自宅から近くていいな、開智所沢中等教育学校は出来立ての校舎でいいな、共立女子中学校は女子校だしでキラキラしてていいな、といった感じの優柔不断女子でしたので、先生とも相談の結果、第一志望グループということで並列に扱いつつ、入試日程が早い開智合格をまず目指して、共立女子は11月末までに過去問を7割ほど進めておいて、いったん保留しておき、埼玉入試の後の2週間で仕上げる方向で準備を進めていました。

・・・がしかし、2025年「開智ショック(勝手に命名)」です。
受験者数が昨年比2倍となり、栄東中学校を抜いて日本一の出願数となりました。
春先のR4偏差値で48だった所沢は、更新版が出るたびに偏差値が上がっていき、
秋口に併願作戦を立てたときには、岩槻・所沢・春日部共栄と3つの偏差値帯で縦型の受験をしてリスクマネジメントするという青写真だったにも関わらず、娘の後期平均偏差値49(最高52)に対して、12月にはチャレンジ校2校と安全校1校みたいな形になっていました。

とはいえ、
受験直前期には娘もグングン力をつけ、岩槻の合格最低点を超えることも珍しくない状態でしたので、「加点制度もあるし、10日は無理でも12日か15日で拾えるでしょう」とくらいに思っていました。
しかし、ふたを開けてみると、、、びっくりするような高い合格基準点!
思いっきり荒波に飲まれました。

娘の所属するA3クラスの、1列目常連メンバーですら算数が得意な子だけがなんとか合格に手が届いているという状態でした。(肌感覚です)
娘もその例に漏れず、本番で自己最高の得点を出しましたが、わずか1問届かずに不合格となり、我が家の埼玉入試は、春日部共栄のみ、という結果に終わりました。

けれども、埼玉入試が終わってよかった点が3つありました。
(1)「全落ち」への不安・恐怖心から解放された。
(2)「春日部共栄のみ合格という状況もあるよ」と娘と受験前に指差し確認していたせいか、娘は落ち込むどころか「まだ第一志望は共立女子が残ってる!絶対合格してやる!」と、怒りに近い(?)反骨心を見せてくれた。
(3)開智の算数に必死になって取り組んでいた結果、力がついて共立女子の過去問に戻ってきたときにサクサク解けるようになっていた!!!

(2)(3)については、親にとってもうれしい驚きでした。
東京入試までの残り時間、無駄にはしまいと、毎日、過去問、銀本、間違えたら見直してわからないものはすぐに先生に質問、を繰り返しました。
最後は過去6か年分の共立女子の過去問は(2回目だった年度もありますが)すべて合格点を超える状態に仕上げて東京入試に臨みました。

それでも娘は前日から「開智と違って緊張する」といって、なかなか寝付けませんでした。
連敗のトラウマ、第一志望グループで残りは共立だけ、という重圧があったのでしょう。
弱気・不安が顔をのぞかせていました。当日も見るからに緊張していて、最初の国語はうまくできなかったようで、夜の結果発表は、期待半分、不安半分、といった様子でした。

2月1日19:00、「結果を見る」のクリックをする瞬間は本当に固唾を飲むというか、親子ともども、恐怖心でいっぱいで今にも泣き出しそうでした。

桜色の画面が出た瞬間、家族全員で号泣しながら抱き合いました。
クラス担任の先生に嬉しそうに電話する娘の顔を見て、少し前まであんなに幼かった我が子が、本当にすごい冒険をしてきたんだな、と涙が止まらない一日となりました。

<我が家の受験記録>
1/10AM 開智(岩槻(1)・所沢(1) 同時判定) ×
  PM 春日部共栄(2)            〇

1/11AM 開智(岩槻創発・所沢特待A 同時判定) ×
  PM 開智(岩槻算特・所沢算特 同時判定)  ×

1/12AM 開智(岩槻(2)・所沢(2) 同時判定) ×

1/15AM 開智(岩槻特B・所沢特B 同時判定) ×

2/1 AM 共立女子(1)      〇 ※受験終了・進学決定
  PM 江戸川女子 基礎型(1) 〇

2/2 AM 共立女子(2)     受験せず
  PM 江戸川女子 基礎型(2) 受験せず

2/3 AM 三輪田(3)    受験せず
  PM 共立女子 合科型   受験せず
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