わが子の持っている力を伸ばしたい──親なら誰でもが願うことです。
でもいざ小学1、2年生のうちからの塾通いを考えると
「習い事がたくさんあるのに大丈夫?」とか
「まだ、早いんじゃないかしら」とか
保護者のみなさんが心配したり迷ったりするのも当然です。
通わせるべきか、通わさざるべきか、と悩む前にまずは情報収集。
日能研の低学年向け講座『ユーリカ!きっず』にお子様を通わせた経験を持つ先輩保護者のみなさんと同じく日能研教室の学習ディレクターが、よくある疑問に答えます。
1年生のとき、子どもが「学校だけじゃなく、もっといろいろな勉強がしたい」と言い出したことがきっかけです。私自身は、低学年での塾は不要と考えていましたが、子どもがそこまで言うのなら、と通わせることにしました。 (先輩保護者Aさん)
上の子は3年生で塾へ通い出したのですが、そのとき、学年が上がれば上がるほど転塾は大変になることを知りました。塾が合わなくて苦労するお子さんもいるんですね。そこで下の息子は、塾に合うかどうか早めに知りたくて、早くから通わせたんです。 (先輩保護者Bさん)
うちは共働きで、放課後は学童保育ですが、学童を利用する人数が多すぎて、3年生になってもあずかってもらえるのか微妙でした。そこで、放課後を過ごせる場所を調べるうちに、塾もひとつの選択肢だと考え、だったら低学年のうちから……と、日能研へ通うようになったんです。 (先輩保護者Cさん)
塾の無料テストにママ友から誘われて、軽い気持ちで受けさせたんです。これがきっかけで低学年向けの塾のことを調べるようになりました。体験型の日能研に決めたのは、学校ではやらないことを学べそうだったからです。 (先輩保護者Dさん)
日能研の本科に通っている姉が低学年向けの『ユーリカ!きっず』のクラスの雰囲気を見て、弟に「楽しそうだよ!」と勧めて、体験授業に参加した息子もその気になったという感じです。 (先輩保護者Eさん)

体験型の塾ってどんなところ?
低学年は、自分自身のココロを動かし「内側の自分」を広げるための大事な時期。椅子に座って学習するだけでなく、具体的な表現活動をすることで、「なぜかな?」「こうかな?」「そうなんだ!」といった発見をする楽しみや、関連づけ、組み合わせといった思考を育み、高学年以降に必要とされる論理的思考などの「その先の学び」の基礎を培うことを大切にしています。たとえば、日能研の小学1・2年生を対象とした『ユーリカ!きっず』では、画用紙で作った恐竜に角のような防衛機能を自分で工夫してつけてみたりなど、五感をフルに使うプログラムを多数用意しています。

受験対策の面だけで言えば、もっとあとでも大丈夫ではないでしょうか。うちの子は、新しい環境に慣れるのに時間のかかるタイプなので、塾という環境に早めに慣れさせたくて、あえて低学年から通わせました。 (先輩保護者Bさん)
塾に早く通わせたのは、受験が念頭にあったからではなく、あくまでも『ユーリカ!きっず』が楽しそうだったからです。でも、『ユーリカ!きっず』を終了しても、そのまま本科まで続けてきました。そうしているうちに友だちの影響を受けた子どもが、自分のほうから「受験してみたい」と言うようになりました。 (先輩保護者Fさん)
低学年は発達段階的には「学ぶって楽しい!」という感性を育む段階ですから、中学受験で必要とされる知識や技術のみを身につけるにはまだ適していません。しかし、仲間と学んだり、仲間の考えを知ったりできる、学校でも家庭でもない「第3の学びの場」と考えれば、早すぎるということはないと思います。また、机に向かって一定の時間座る、先生や友達の話を興味をもって聞くといった、「自ら学ぶ姿勢」や「学習リズム」を身につける助走期間としても、通塾開始にはいいタイミングだと思います。 (松沢さん)

最初はよくわからず、いくつかの塾へ行って体験授業を受けました。そのうち、塾の方針や先生、授業の進め方のそれぞれの特徴がわかってきて、子どもと相談してどこがいいか決めました。 (先輩保護者Bさん)
見学した塾の中で、子どもがいちばん楽しそうにしていたので決めました。講師の方が「ここでしかできないことをやりましょう」と話されたことも、自分としては印象的でしたね。 (先輩保護者Fさん)
うちは近所の個人塾と少し離れた『ユーリカ!きっず』で迷いましたが、カリキュラムを見て『ユーリカ!きっず』に。通うのは月2回なので、距離は重要視しなくてもいいと判断しました。 (先輩保護者Dさん)
多くの塾は体験授業を実施しています。それを積極的に利用して、教室の規模から通塾にかかる時間、カリキュラム、子どもに合う・合わないなど、各塾の個性や特徴を実感してください。また、塾スタッフには、気になること、知りたいことを徹底的に聞いてください。われわれも、みなさんが複数の塾を見学し、比較されることは当然だと考えていますし、疑問や不安は事前に解消して入塾していただくのが、子どもにとっても良いと思います。気軽に体験に来てください。 (松沢さん)

うちの場合、スイミングとサッカーを3~4歳のころから始めていました。子どもにとっての塾は、そこにもうひとつ、習い事が加わったという感じだったようです。子どもが楽しんでいれば、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。 (先輩保護者Gさん)
いま、サッカー、スイミング、そろばん、塾とやっていて、一週間で自由な時間というのがまったくない状態です。それでも子どもは、どれも楽しいからやめたくないと言っています。受験のことを考えた場合は、小学高学年になったときに取捨選択すればよいと思っていますので、それまでは本人がたいへんだと言い出さない限りは、続けさせるつもりです。 (先輩保護者Eさん)

以前、塾の休み時間に、友だち同士でゲームの貸し借りなどをしていたことがありました。こういうことは、一つひとつ解決するしかありません。先生との連絡を密にして、こまめに話し合うといいと思います。 (先輩保護者Iさん)
低学年の時期は、まだまだ自分中心。それが仲間と交わることで物事の理解や区別がようやくつき始める時期。まだまだ、自分の感情や興味のおもむくままに行動しがちなのは当然です。保護者の方と塾、両方でお子様についての情報を共有し、理解し合っていれば、ほとんどのことは心配ないと私は考えます。 (松沢さん)

うちの子は内向的なうえに、机に向かう「勉強」も苦手だったので、4年生になってからいきなり塾は無理だろうと思って、遊び感覚の低学年から通わせたんです。友だちと会いたいこともあって、高学年になって塾が「遊び」から「勉強」になった今でも、通い続けています。 (先輩保護者Hさん)

同じ方面に住む、3人のお母さんでローテーションを組んで送迎しました。きっかけは、毎回、塾の終わりに先生とのお話があるのですが、それがもとでお母さん方と顔見知りになったこと。そこから送迎で協力し合おうという助け合いの輪が生まれたんですね。 (先輩保護者Eさん)
学童から塾へ行くというスケジュールですが、共働きのため送迎がどうしてもできませんでした。そこで、区役所でやっているファミリーサポートセンターに相談して、シルバーセンターに登録されている高齢者の方に、格安で送迎をお願いしています。地域の便利な公共サービスはとことん利用しています。 (先輩保護者Cさん)
私の今までの経験では、低学年の子どもは親のいいつけをよく守るので、問題となったことはほとんどありません。道草や買い食いなどの問題が起きるとすれば、3年生以降でしょう。このとき大切なのが、「わが家の方針」をはっきりさせること。もし、買い食いはしないでほしいのなら、「よそはよそ、うちはうち」と、お子様ときちんと話し合われるといいでしょう。 (松沢さん)

習い事で疲れたり、夏休みなどで塾へ通う間があいてしまうと、「勉強するのがイヤ」と口走ります。それが塾をやめたいのか、ただの愚痴なのか、本心がわからないことも。そんなときは塾に相談して、子どもの様子を聞くようにしています。塾では変わりなくやっているとわかり、しばらく見守っていると、いつの間にか子どもも元気になっているんです。 (先輩保護者Jさん)
低学年のうちは、身体を動かすゲーム的な授業が多かったので楽しんでいました。それが、3年になると「国語」「算数」になったので、戸惑いや違和感があったようです。しかし、塾へ「通う」ということに関しては嫌がっていませんでした。低学年のうちにリズムができていたおかげだと思います。 (先輩保護者Cさん)
低学年の子どもは言葉による表現がまだ拙いので、「やめたい」の一言にはさまざまな意味が含まれています。その意味が、塾の学習がわからないのか、先生とうまくいかないといったことなのか、友だちに嫌なことをされたのか、塾までの道がこわいといったことなのか、それは保護者の方と私たちとで徹底的に話し合わないとわかりません。子どもが何か元気がないときにはこちらからご連絡することもありますが、子どもが「やめたい」「塾がいやになった」などと自宅で話すときには保護者の方も遠慮せず、ご相談をいただければと思います。 (松沢さん)
(キッズレーダー 2012年2月号 P.1~8より)

回答はこの方たちが──
●10人の先輩保護者のみなさん
現在、お子様が3~5年生。みなさん、日能研の『ユーリカ!きっず』(小学1・2年生を対象とした通室講座)に通われていた経験があります。
●日能研の先生
小1、小3の2児の父でもある、日能研本厚木校学習ディレクター・松沢尚輝さん。
学習ディレクターとは教室の責任者であり、子ども達の学びのサポーターでもあります。