紙テープで輪を作り(図1)、半分に切り分けると、2つの輪になります。ひねって裏返しにして輪を作り(図2)、幅を半分に切り分けると、大きな1つの輪になります。このわけは、テープの端に色をつけるとわかりやすいでしょう。テープの端に色をつけて、その色の線だけを抜き出して思い浮かべるとよいのです。
図2で見るように、ひねって裏返しにして作った輪のことをメビウスの輪といい(図2)、幅を半分に切り分けると、大きな1つの輪になります。テープの端がひとつながりになっていますね。


「メビウスの輪」は結果を予想したり、それをもとに実験したり、さらにその結果から新しい予想をしたりできて楽しいですね。不要になった紙で作れるので気軽に扱えるのもよいと思います。ほかには2回ひねり、3回ひねりでつなぐなども考えられます。「図形のつながり具合」の研究に手軽に出合える、よいモデルです。奥深さからくる不思議さが完全に解明されなくても、不思議さを心に温めておくと、将来、花開くことにもなるでしょう。
また、メビウスの輪は、インクリボン、留守番電話のエンドレステープ、工場のベルトなどに使われることもあります。両面を使えるので節約や長持ちに役立っています。
表裏のない輪(メビウスの帯)の存在を発見し、論文を発表したのは、ドイツの数学者、天文学者であるメビウス(August Ferdinand Mobius)(1790-1868)です。
彼は、『重心算法』、『ハレー彗星』、『天文学原理』、『静力学講義』(全2巻)、『天体力学原論』といった数々の論文を出版し、天文学・数学の世界でドイツ語圏に大きな影響を与えました。| 1790 | 11月17日、ザクセンの村、シュールポルタで生まれる |
| 1809 | ライプチヒ大学で学ぶ(モルワイデの下で天文学を学ぶ) |
| 1813-14 | ゲッチンゲン(ガウス)とハレ(パッフ)を訪問←ライプチヒの戦いと被る |
| 1816 | ライプチヒ大学員外教授(天文学)となる |
| 1827 | 『重心算法』出版 |
| 1834-36 | 『ハレー彗星』と『天文学原理』を出版 |
| 1837 | 『静力学講義』(全2巻)出版 |
| 1843 | 『天体力学原論』出版 |
| 1844 | ライプチヒ大学正教授となる |
| 1858 | メビウスの帯を発見 |
| 1868 | ライプチヒで9月26日に死亡 |

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