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2014年2月掲載 富士見中学校 【社会】

今月の額面広告に掲載されている問題はこれだ!

富士見中学校【社会】

問題文

日本の穀物自給率は26%(2009年)です。穀物自給率は次の方法で算出できます。

[図]穀物自給率 算出方法

この穀物自給率を他国と比較すると、例えばバングラデシュの穀物自給率は97%(2009年)であり、とても高い数字となっています。しかし、バングラデシュはアジアの中でも最も貧しい国のひとつであり、十分に食べられない人がたくさんいる国です。

なぜ、このような状況なのに日本よりも穀物自給率が高くなっているのでしょうか。
穀物自給率の算出方法から考えられる理由を次の絵を参考に答えなさい。

[図]日本とバングラデシュの穀物自給率

解答と解説

[解答例]

バングラデシュでは穀物の国内消費量が少ないため、国内生産量を国内消費量で割っても小さな数にならないから。

[解説]

問題文と絵からは、バングラデシュの穀物自給率が97%と高いことがわかります。それなのに、問いの文章にあるように『十分に食べられない人がたくさんいる国』であることは一見すると、矛盾しているような印象を受けるかもしれません。

ここでは、穀物自給率の算出方法をもとに、自給率が高いのに、食べられない人がたくさんいる国がある理由が求められています。穀物自給率の算出方法は、問いにあるように穀物の国内生産量÷穀物の国内消費量×100です。この率が高い状態とは、穀物の国内生産量(割られる数)が大きく、穀物の国内消費量(割る数)が小さい時です。ここから記述すべき内容としては、バングラデシュにおける国内消費量が少ないことを書くとよいでしょう。

食料自給率については、1つの品目の数値の高低だけでなく、いくつかの項目と組み合わせて見ていくことで、さまざまなことに気づくことができます。統計資料を見る時に、数値が何をしめしているのか、その数値の背景にはどのようなことがらがあるのかについても考えながら記述していく力が求められています。

この問題を選んだ理由

日本の食料自給率が低いということや自給率の意味について、ことばの表面的な意味については、多くの受験生が知識として持っているでしょう。社会科の入試問題において、食料自給率が題材として扱われることはそうめずらしいことではありません。

そうした中で、富士見中のこの問題は、問いの中で穀物自給率の算出方法を提示し、子ども達が持ちやすい「穀物自給率が高ければ安心」という前提から離れ、考えられる内容を考えていきます。このように一見、「当たり前」であることから離れて、考えてみることができるかどうかは、非常に大事な力であると感じています。

このような理由から、日能研ではこの問題を□○シリーズに選ぶことに致しました。

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